《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》廻のの外へ 4
「「「はあはあはあ……」」」
私たちは荒い息を吐いていた。ちょっと熱くなりすぎてたかな? 魔王のやつ、無茶やって力をぶっ放してきやがって……まあでも私には効かないんだけどね。それで挑発したらさらに熱くなって続けざまに力ぶっぱしやがって。それを止めるために勇者も力を使って、なんか三人とも消耗した。
いや、私は別段何もしてない。いうなれば口をかしてただけだ。てか勇者は馬鹿だね。別に私には二人の攻撃なんてほぼ効かないのに。そういうところが勇者ってことなんだろうか?
『コントは終わりましたか?』
「なんてこというのよ……」
AIが酷いことを言ってくる。このAIはがあるのかないのかわからないよ。なんかちょっと片鱗が見える気がするけどね。
『とりあえずれてみてください』
「わかった……」
私は意識的に手をかす。ぐぬぬ……手が重い。ギギギと変な音が関節部分からするし、本當にダメージが重い。こんな巖でどうやって直すかわからないが、このロボットには私の知らない機能が満載みたいだし、信じるしかない。
「よし……」
なんとか腕が巖にれることができた。目と鼻の先なのに、この距離に手をばすのがこんなにつらいとは……筋痛とかとはなんか違う。なんかプチプチと接続が切れてるから私の思いとタイムラグが起きて違和バリバリ……みたいな? それにかすと常に壊れてる箇所なのかチリチリと痛む。時々バチッとくるのが怖い。
「どうなの?」
『なんとか使えそうですね。お手柄です』
「お手柄だって」
「何言ってるんだ? 貴様が言ったのだろうが」
おおう……魔王の奴、私とAIの事を混同してるじゃん。まあ確かに魔王や勇者は私のこの複雑な事なんてわかりようがないんだけどね。でも全然違うくない? 私の聲のじと、AIの聲のじは全然違うでしょ。私はこんなにかにしゃべってるというのに、間違うかね? だからモテないんだよ。知らんけど。
「そうだった。頭が高い、控えおろう」
「なんだと貴様!!」
とりあえず面倒くさいから適當言ったら怒られた。
「何をやってるんですか?」
「おい! 勇者貴様!! は・な・せ!!」
やっぱり絶対に仲いいよねこいつら。勇者は魔王をで止めて笑顔でそう言ってくる。私がこんな姿じゃなくて、直接この目で見てたら、その笑顔に落ちてたかもしれない。まあそこら辺の覚は実はまだわからないが。すでに心はであることに違和なんてない。でもだからって側のとかはよくわからない。
むしろ、なんか組んずほぐれつしてる二人にニヤニヤが……
(いやいや、私は腐ってなんか無い筈。その筈だ)
「えーと……」
私は勇者に答えようにもその答えを持ってはない。だから側で何やってるの? とAIに聞いた。
『同調できる質をエルデン波により分解して取り込み、エルデンシステムによって再構・再構築を行い、補修を行います』
「…………なるほど」
『…………』
なんだろう……AIは何も言ってないのになんか馬鹿にされてるのわかるよ。絶対にわかってないと思われてる。実際わかってないが……でも勇者は答えを待ってる。ええと――
「二人の持ってきたこれを私の力で使えるものだけ使うのです。すべてが使えると言うわけではないですからね」
「なるほど……では他にも必要では?」
なんか勇者がやけに協力的なのはなんなのだろうか? まあそれは魔王もか……こんなの運んで來てくれたんだからね。普通魔王ってそんなパシリみたいな事ってやる? やらないよね。てか勇者はまだパシリをする気満々だけど……
『そうですね。これだけではまだ足りないみたいです』
「かなりでかいよこの巖……」
これで足りないってちょっと効率悪くない? そのエルデンなんとか。だって私を潰せそうな程の巨巖なのに無理ってね。まあいいや、こいつらにキビキビと働いてもらおう。
「そうですね。もうし探してきてくれると助かります」
「では、いくぞ魔王!」
「いくなら一人で行け勇者! 我はそんな使いパシリの様なことは一度しかやらん!」
「一度やったのなら二度も三度も同じだろう。それにこの方のおかげで俺たちの世界は救われたんだ」
「それはまだわからん」
「だが、力はじた筈だ」
「…………くそ」
なんかよくわからない會話をしてる二人は、再びどっかにいった。木の枝を伝ってすぐに見えなくなる。
「どこまで理解してるのあの二人?」
『なくとも、貴よりは現狀を理解してますよ』
AIからの酷いディスリをけた。怒ったから不貞寢してやる!!
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