《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》廻のの外へ 23
「これって、映ったのもっと何か奧のを映すとか?」
私の顔が映ったように。G-01の向こうの私の顔が映ったように……
「ふむふむ、ふふふ」
私は十分に自分の顔を堪能した。別のも映らないかな? とか思って見続けた。私の中には別の景がある。今や曖昧だが、確かにじる……しってると思う世界の景だ。もしかしたらこのアビスの目玉になら、そんな景が映るかも……とか思ったんだけど……
「役に立たねぇ」
本日二度目のその臺詞だった。とりあえずこの目玉に二人は石にされたんだし、私は二人に目を向ける。まあまとめて映すのもどうかと思ったから、とりあえず魔王から映してみた。石になってる魔王に目玉を向ける。
「ん? これじゃあ私は見えないじゃん」
そもそもがよく考えると、どうやってその映るのをみるのか……だって魔王だけが映ってないといけないよね? 私ってどうやっても余計な報だし。目玉が取捨選択してくれるのか? しないだろう。一どうすれば……何が起こるかわからないが、なにも起こらないとつまらない。だから何か起きてほしいし、もしかしたらこれで魔王や勇者を元に戻せたらなっていう一縷のみ位には思ってもいるんだ。
まあ八割方、何か起きないかなっていうドキワクなんだけどさ。とりあえず私は瞳に魔王だけが映る様に向けて、目玉を地面に置く。目玉は見事な球をしてるから、手を離すと転がっていってしまいそうだ。
「んん?」
何やら、目玉が熱い様な……抱えてた時もそうだっただろうか? わからないが、もしかしたら何かの力を使ってるとき、熱を発するとかあるかもしれない。だって熱はエネルギーな訳で、そして力はパワーであってイコールでエネルギーである。なら力を使ってる時に熱を持つのはおかしくない。
そして熱いって事はつまりは今、熱を持つような事をしてるんだ。
「やばいみたい!」
きっとこの瞳には何か映ってるはずなのだ。それはもしかしたら魔王の重大なとか、黒歴史とかだと思うと……ウズウズしてたまらない。一……一どうすれば……
「な、なんかわかんないけど、接続!! 外部接続を要求する!」
するとなんか頭に文字列が現れた。だから読めない文字で表示しないで、頭痛くなるから! 最後に何やら選択出來る項目がある。
「なに? 利用規約?」
そんな雰囲気がじれる。きっとこれイエスとノーでしょ最後の。同意したらイエスでしないとノーなのだ。問題はどっちも文字數的に同じだからどっちがイエスかわからない。まあでも二度とアクセス出來ない訳でもないだろうから適當に選んでみた。
すると目玉を支えてる手の先端から、なにやら細い何かが出て、それが目玉にまとわりつく。すると、頭に何かが……流れてくる。それと同時に、周囲を映してる畫面も砂嵐になって、私と同じような映像と音を流し出す。
『ほーらほら、※※※※ちゃんおもちゃですよ~』
そう言って丸々とした豚かイノシシかわからないそんな奴がメイド服の様なを著て更にはオモチャと言い張るグロいテカテカした大きな蟲を押しつけてくる。蟲はキモい六本の腳をわしゃわしゃしてた。
「うげー! きっもおおおお!!」
この豚、めてるだろ――と思った。
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