《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》廻のの外へ 27
ズウゥゥゥゥン
そんな音と共に地面に広がる振。それは遂に先代魔王が倒れた音だった。激しい戦いはとても長く続いていた。魔王と先代魔王の戦いはそれはそれは激しくて、二人が戦ってた場所は大きくくぼんでしまってる。大地も割れてるし、そこかしこから何かにじみ出てる。紫のしたそれは毒にしか見えないが……多分毒だと思う。
どうやらこの過酷そうな大地は掘ると毒が湧き出るようだ。太なんて出なくて、常に厚い雲が空を覆ってるし、地上には枯れた木々しかない。そんな中、どうやって生態系が維持されてるのか、全くの謎である。もしかして、定期的に魔王……この場合は先代魔王が魔を生み出して生態系を維持してるのだろうか?
めちゃくちゃ魔生み出してたし……それも魔王役目……なのかも? まあそんな先代魔王は地面に仰向けで大の字に倒れてる。そのには大きなが空いて、口からは大量のがあふれ出てて、大地の毒と混じり合って、なんとも言えない汚い泉へとなってた。
「見事……だ。これで魔王試練はおわっ……た」
そういう先代魔王を魔王はただただにらんでいる。それはそうだよね。だって生まれてすぐに殺されそうになって、それからずっと戦い続けてきたんだ。恨みはあっても恩とかじてるわけない。確かにここまで魔王が強くなったのは先代魔王が耐えず刺客を送り続けたからだろう。
でもそんなの魔王には関係ないし、しったこっちゃないって奴だ。魔王から見たら、ずっと自分の命を狙ってきた怨敵。それ以上でも以下でもない。
「ナンデダ? ナンデオマエハワラッテル?」
魔王が先代魔王を見てそういった。確かに、先代魔王は笑っていた。そしてその目は、今までにない位に優しいを宿してる。見た目怖いから、そんなの普通は伝わらないだろう。何せ魔王、立つだけで全ての生を威圧してそうな存在だ。
でも今は……息も絶え絶えで、その命の火が消えかかってる満創痍の狀態だからか、その威圧も見るかげない。だからだろう、今までで一番、魔王は先代魔王をいや、自分の親をみてる。
(ん? 先代魔王って魔王の親なのかな?)
ここでそのこと疑問に思った。赤ちゃんの時、魔王は先代魔王の所にいた。だから親はこの先代魔王なんだと思ってたけど、実際の所確証なんてないんだよね。どうやって魔王って生まれるかわからないしね。そんな事を思ってると、先代魔王は満足気に顔を綻ばせて、最後の言葉を紡ぐ。
「お前にもすぐにわかる。なにせ次の魔王はお前なのだ。我はなしえなかった。だからお前に託そう。我らが意思を……いいか、世界に従うな」
そう言って先代魔王のが崩れていく。あれだけ大きかった先代魔王も崩れるときはあっという間だった。最後の時、魔王が一瞬こうとしたの、私にはわかった。何か思うところがあったのかもしれない。
(あれは……)
先代魔王は消滅した。けど、それはだけだったようだ。先代魔王は何か禍々しいを殘していた。まるで小さなブラックホールの様な、紙に墨を垂らした時の染みの様な……そんなが先代魔王が崩れたその場所にある。魔王はその禍々しいに近づく。普通そんなの放置でしょ……とか思うが、多分魔王にはそうせざる得なかったんだと思う。
そして魔王がそれにれる。すると魔王には知識が、歴史が、意思が、そして力が流れ込んできて気付いた時には更に大きくなった。多分今と同じ長だろう。
「俺は……いや、我は魔王。今まさに、我が魔王となった」
そう言って拳を握る魔王はどこか悲しそうだった。けど、私はこの時……
(普通に喋ってる)
とか思ってた。
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