《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》廻のの外へ 30

二人の事を知ることができてなかなかに満足だけど目的はそれじゃないんだよね。二人を元に戻す為にもアビスの目の力を私は解析とかしたかったんだけど、それができたかというと分からない。

なにせ勇者の時なんて一瞬だったし……何かになった事があったかと問われても困っちゃう。

「私が天才過ぎたから……」

『寧ろ鈍すぎたんでは?』

「むー」

AIがここぞと言うとき失禮なことを言ってきた。さっきまで黙りだった癖に、どうやら私には突っ込まないと気が済まないらしい。

スルーしてくれればいいものを……

「それじゃあそっちは何か摑んでる訳?」

私はそう言って心ニヤリとした。今までAIが何も言わなかったのってAIに頼りすぎな所を改善させる為だよね。

でも今、私と會話始めちゃった訳だ。そうなると、反応しないのは酷くない?

『…………』

「酷くない!?」

無視の態勢にってるAIに私はそうぶ。こうなったら――

「私……は二人を……たすけっ……たいんヒグッ……だよ。協力して……よ」

――これぞ必殺泣き落としである。の最大のは涙だと相場は決まってるのだ。しかも私はだぞ。堪らないものがあるだろう。

『こっちはあなたのバイタルとか諸々計ってるんですよ? 噓泣きがわからないとでも思いますか?』

「プライバシーの侵害だ!」

なに私って常にAIにモニタリングされてる訳? そんなの斷固拒否なんだけど。抗議だ抗議!!

『プチュオクミであるあなたにはとても重要なことなのですが――』

「そんな脅しに私が屈すると思ってる訳? 心外だよ」

私はきっと意志の強い子だ。

『貴方はまだ理解してないでしょうが、G-01に縛られてると思ってるそれが間違いだとしたら?』

「どういうこと?」

難しい話は止めていただきたい。理解できないから。

『貴方はG-01という外皮に守られてるとしたらどうですか? 私が貴方のバイタルを測定してるのも必要なことなのだとしたら』

「そんな……はったり……私は……」

『それではいいんですか? 測定してなくて? 貴方は自分の事を何も知らないのに? 人でもないのに』

「すみませんでした!!」

どうやら私はそこまで強い子じゃなかったみたいだ。だって私プチュオクミとかいう謎生らしいし。まあそれが本當かどうかも確かめるなんてないんだけど。決定的に人間と違うところがあるんなら、信じられるが見たじ、別に尾とか角とかあるわけでもないからね。

でもだからって否定も出來ない。くう……私はどのみちAIに勝てない。しょうがないこうなってら第二の最終手段だ。

「あのーどうにか協力していただけませんかね? このバカな私にご教授をお願いします! いよっ、大統領!」

泣き落としがダメなら、ゴマすりである。私にプライドはないのかって? どうせ誰も見てないし。この場所は私とAIだけの場所だからいいのだ。私は一生懸命、手のひらを重ねてスリスリしてる。

『貴方はもっと自分を信じてください。ちゃんと貴方はアビスを解析してます』

「でも……」

『言っておきます。私の中にある知識は全て貴の中にあるです』

「私の中に……」

私はすりあわせてた手を止めて、の中央に手を添えた。何か出來る様な気がしてきたぞ。なんかヤル気がみなぎってきた。

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