《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》廻のの外へ 31

「よし!!」

私は気合いをれてアビスの目玉と向き合ってる。私はちゃんとアビスの目玉の力を解析してる――そのAIの言葉を信じて、目玉と目玉を向き合わせて力の波をこう……なんとなく、信というか? そんなじで目同士が力を與え続けてたらくずれたりしないかな? なんていう甘い考えもやってみてみたらさ……

「やっぱり私って天才かもしれない」

そう思わずにはいられない。なにせ向き合ったアビスの目玉はなんとどんどん熱くなっていってる。私の仮説ではエネルギーを使うと熱くなるのだ。でもここまで熱くなることは多分なかった。魔王と勇者の記憶をみてるときはほんのり……位だったと思う。正確には見てるときは向こうに行ってるからそんなのわからないんだけど、かえって來た時にじる溫度はほんのり……位だった筈だ。

けど今はかなり熱い。私のこの――G-01でも熱いとじるって相當だと思う。それにそれだけのエネルギーを使ってる筈なのに、なんと目玉自が崩れてないのだ。魔王と勇者……それぞれの過去を一度見るだけで崩れてた目が、これだけ熱を持ってても崩れてないんだよ?

これってつまりは、エネルギーのロスなく、力をやり合ってる? 互いの目に? 多分この目の間には見えないが、エネルギーがあるはずだ。

「この間に魔王か、勇者を置けばもしかしたら戻るのでは?」

私はかなり真剣にそれを考えるよ。

「やっぱりここは魔王かな? どっちかというと、魔王のほうが頑丈そうだしね。こいつって腕とか足とかもいでも力さえ與えれば自力で生やしそうだし。勇者はそういうのは期待できないんだよね」

勇者は々と加護を持ってたらしいが、この世界に來てしまった事で、それらがどうなったかわからない。世界を越えた訳だからね。普通ならなくなってるだろう。それに種族的にも魔王のほうが頑丈そうだ。勇者は勇者だけど、種族的には人間なのだ。

けど魔王は生まれた時から化けである。過去を見たからわかるが、こいつ生後數時間で自分の數十倍はでかい敵をパンチ一発で倒してるからね。どう考えても魔王のほうが頑丈でしょ。私は石になった魔王をつまむ。

『止めなさい。死にますよ』

むむ……なんかAIに止められた。

「でもでも、ここには永久機関が出來てるよ! これを利用しない手はないじゃん」

『本當にあれが永久機関だと? 見ててください』

しょうがないから、しばらく観察してると、熱くなりすぎたからなのか、なんか目玉の眼球とは反対側から、なんかものすごいエネルギーが放出されてこの深淵が一瞬明るくなった。

「なにあれ?」

はっきりいってかなり魔王と勇者が危なかったよ? あとちょっと橫にずらしてたら、二人とも巻き込まれてた。

『どんどん熱を高めてたのはそれだけエネルギーが増幅されてたからでしょう。そしてそれにはあんな脆い眼球では耐えられない』

「でも魔王なら眼球よりも頑丈だし……」

いけるんじゃないだろうか? あいつ絶対に眼球よりは頑丈だって!! 私は熱く魔王を押すよ。

『頑強さが重要ではないです。発想は良いですし、その閃きは尊重しましょう。ですが貴はまだ、眼球から得たを使ってません。エネルギーとはそれだけで萬能なのですか?』

むむむ……AIはどうしても私に考えさせたいみたいだ。これだってかなり考えたんだけど……確かに私はアビスの目玉から得た何かをつかった訳じゃない。これは純粋な私の発想である。だからまだ足りないと……そうAIは言いたいらしい。

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