《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》廻のの外へ 32
AIの必死の説得により、魔王を実験に使うのは止めた。私は魔王の頑丈さをしってるから今も納得いってないが、しょうがない。
(私がアビスの目玉から得たもの……か)
私は考えるよ。まあ考えるまでもなく確かにそれはある。でもそれを私が理解してるかは別である。私はG-01の事もだいたい理解してないのに、更に外の力なんて理解できる訳ないじゃん。
なんとなく、それがあるってのはわかるんだけどね。それにどう干渉して良いのか……
「よし!」
私は手近な目玉に手をばす。私は考えてもダメなのだ。確かにものすごく集中すれば、ちょっとずつ解読とか、力の事わかっていけるかもしれない。でもそれにどれくらいの時間がかかるかってわからない。実際勇者と魔王ってこの狀態で生きてるかの……正直謎だしね。
今はまだ大丈夫だとしても、時間が立つと死んでるかもしれない。だからなるべく早く助けたい。というかいつまでもこんな辛気くさい所に痛くないってのも本音だ。まあ、ここから出する手段もないし、まずは二人の救出……それがどうしたって優先することになるよね。
私は目玉を持って魔王に向ける。
「考えるより、じろだよね。まずはG-01の干渉でどんなことが起こるかを確かめる!」
ってな分けで、ほんのりしてたのを確認したら、こっちもG-01経由で干渉を始める。とりあえず理的に力をぶつけるとかは違うと思う。だから私はG-01の力を流し込んでみた。すると……
「きぃぃぃぃぎゃああああああああああああああああ!!」
とかいう悲鳴じみた音と共に、目玉が充してはじけ飛んだ。おいおい……過激な目玉だね。どこに聲帯があったのかな? どうやって音を出したのか謎だ。きっと力だね。そんなアビスの力が聲というか音を鳴らしたんだろう。
「うーん、ちょっと強引すぎた?」
でも優しい仕方なんてしらないぞ? それとも量とか? いや、そもそも違う力を混ぜ合わせるのが致命的なんでは? 一つやってみたら、んな可能がまたまた増えた。考える事がどんどん多くなる。
「やれることからやってくしかないよね」
はっきり言って違う力を混ぜ合わせるのがタブーとか言うのは、この際考えない。だってそれを考えると、全てが無駄になるじゃん。だからどうにか出來ると考える。
「馴染ませて~、馴染ませて~)
私は次の目玉は慎重に力を通す。なんとなく、アビスの力に合わせる様にするよ。もちろん的な事は全然わからない。だからこれもを多大に含んでる。力の違いってのはなんとなくわかる。こっちはスベスベだけど、向こうはヌメヌメしてるとか……ね。
だからなんとなく、ヌメヌメを目指す。そんなじで試行錯誤を繰り返したら、ようやく魔王の過去に再びることが出來た。
【WEB版】王都の外れの錬金術師 ~ハズレ職業だったので、のんびりお店経営します~【書籍化、コミカライズ】
【カドカワBOOKS様から4巻まで発売中。コミックスは2巻まで発売中です】 私はデイジー・フォン・プレスラリア。優秀な魔導師を輩出する子爵家生まれなのに、家族の中で唯一、不遇職とされる「錬金術師」の職業を與えられてしまった。 こうなったら、コツコツ勉強して立派に錬金術師として獨り立ちしてみせましょう! そう決心した五歳の少女が、試行錯誤して作りはじめたポーションは、密かに持っていた【鑑定】スキルのおかげで、不遇どころか、他にはない高品質なものに仕上がるのだった……! 薬草栽培したり、研究に耽ったり、採取をしに行ったり、お店を開いたり。 色んな人(人以外も)に助けられながら、ひとりの錬金術師がのんびりたまに激しく生きていく物語です。 【追記】タイトル通り、アトリエも開店しました!広い世界にも飛び出します!新たな仲間も加わって、ますます盛り上がっていきます!応援よろしくお願いします! ✳︎本編完結済み✳︎ © 2020 yocco ※無斷転載・無斷翻訳を禁止します。 The author, yocco, reserves all rights, both national and international. The translation, publication or distribution of any work or partial work is expressly prohibited without the written consent of the author.
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