《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》廻のの外へ 40

「のおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

過去一のびを上げる私。いやいやいや、だってだってだって――ヤバい言葉が出てこない。なにせなにせなにせ、ままままままま魔王とゆゆゆゆゆゆゆ勇者が……

『吹き飛びましたね』

「おかしいよ! なんでこんなことになっちゃったの!?」

『それは貴方がミスをしたからでしょう」

「してない! てか、そんな暇がなかった!!」

私はAIに斷固否定する。絶対にこれだけは私のせいじゃないって斷言できるよ。いやいやいや、本當に!

『二人の力の許容量を想定してなかったのでしょう?』

「それは……でもでも! 一瞬はないでしょ!?」

『しってますか? エネルギーと言うのははじめが一番危険なんです』

「そういうことは先に言ってよ!! どうするのこれ?」

私はぶ。だって勇者も魔王も跡形もなくなった。どうするとか言ってるけど、私だってわかってる。流石にこれは如何することも出來ない。だって人は……命はなくなったら戻ってこないんだ。そんなのは常識だ。だから二人は……もう……

『どうしましょうか? まだ魂の反応はありますが――』

「ん? ……え?」

今AIはなんていった? 私はもしかしてこのG-01の能をまだ全然過小評価してる?

『ですから、魂はまだ知できます。ですがこのままだと……』

「このままだとどうなるの?」

『聞いたことありませんか? を失った魂は廻に並ぶのです。まあ実際はただの世界のエネルギーとなり、再びそのエネルギーが別の何かになると言うことですが』

AIが言うには全ての命がそうやって世界というものを作ってるらしい。そしてその何にも染まらないエネルギーと言うのは世界を覆う様にあるんだということだ。スケールが大きすぎて想像が出來ない。世界と言うのは星なのかな? なら星を包してる宇宙がエネルギーが覆われてるのだろうか? そこら辺もG-01にありそうではある。けど今は自分でそれを検索してる場合じゃない。

「それじゃあ、新たなを與えれば、勇者も魔王も復活できるって事?」

『そんな事が可能であれば、復活も出來るでしょう』

「人とか出來ないの? 出來るでしょ!?」

出來そうな気がする。だってG-01は高能だ。寧ろ出來ない事って何なの? くらい出し。まあ、よく考えたら長時間飛べないか。それが出來ればこんな深淵から楽々出できた。ていうか、落ちる事がなかったはずだ。

『そういう機能は有してません』

「なんで!?」

『なんでといわれましても……目的ではないからでしょうか?』

その目的って何よ。その為に私もG-01もあるっていうけど、私的にはそんなのしったことではない。顔も知らない奴らよりも、知り合った勇者と魔王だ。なにせ私の手で殺しちゃったようだし、このままだと後味が……ね。

『反応が薄くなってきました』

「ええ!? 世界に還ってるとか?」

『そうでしょうね。廻へとかえっているのでしょう』

「如何したらいい?」

『どうするもこれは自然の摂理です。そして魂に干渉することは難しい。なにせ魂とは……』

「なに!?」

魂とは何なの? そこで止めないでよ。

『いえ、これは無粋でしょう。とにかくを失ったら魂が廻へと還るのは自然の事で止める事は不可能です』

「でも止めないと、二人が完全に死ぬって事でしょう?」

『そうですね』

あくまでAIは淡々としてる。ああ、もうなんか必死になってる私がバカみたいじゃん! 一どうすれば良いのよ!!

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