《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》廻のの外へ 42

さっきまで勇者と魔王を置いてた場所にたってわかった事が一つある。

(二人の、微塵も殘ってないやん)

思わず変な語尾になるくらいに揺してる。いや悲しいのかな? 申し訳なさもあるかも知れない。だっての一部でも殘ってたら、そこから再生なんて事が出來たかも知れない。そう言うのってとっても難しいイメージとかあるし、どんなSFだよってじだが、今私は人型ロボットに乗ってるのだ。何が出來たっておかしくないとおもう。

だからこそ、悔しいね。どうかんがえてもも元のの一部から作る方が拒絶反応とかないに決まってる。なにせ元のを元にしてるんだからね。それが出來ない今、難易度がまた一つ上がった事になる。

いや今は!! 私は自分の頬を叩いて気合いをいれる。

「しっかり二人の魂を捉えててよ!」

『早くしてください。今にも消えそうです』

私は小脇に置いた二つの目玉に力を送り、更にそれから周囲の目玉に力を伝えていき、力の相乗効果をはかる。実はこの二つを取った事で、完璧だった配置は崩れてる。けど、大丈夫。なにせG-01は二人よりもでかいし、それに私は力を流す事も出來る。ぶっちゃけ私が中央にいれば、それだけで力の相乗効果を作る事が出來る。天才か。

「うぐぐぐ……流石にこの數の力が一気に膨れ上がると地味にきつい」

私はそれでもきつい程度で済んでる。でも魔王と勇者はこれの何十……いや何百? それとも何千分の一位の力で吹き飛んだ。どうやらこの力、実はかなり濃度なのかもしれない。

「二つの目玉の力の波長を……二人に合わせる!!」

膨大な力を得ながら、私は更に小脇にある二つの目玉の存在を組み替える。まあ見た目が変わるわけじゃない。やはり二人の魂をけいれる為には今のままでは全然ダメなんだ。AIに言わせれば。でもこの行程もゼロを一にするだけであり、百には出來ないんだよね。

二人の魂とのシンクロ率の最高が百ね。ゼロでは論外で、れた瞬間に魂との拒絶反応が起きる。でも一、あれば……たぶん、なんとなく、きっと……もしかしたら、猶予が出來る。ゼロと一には途方もない隔たりがあるのだ。

それにそれぞれの魂の報は違う。まあ私は細かい事なんかわからないから、二人の魂をじて、それに併せて力を送りこんで目の存在を二人の魂が馴染むように改造してる。荒療治にも程があるが、これ以外に方法知らないし、仕方ない。

実は二人の魂はここにある。どうやら魂と言うのは移とかをするではないらしい。ただ、その場で廻へと還っていくのだ。だから、二つの目玉が上手く二人の魂と同調できれば、自然と魂がへとっていくらしい。をなくした魂は、廻へと還るまではを求めてるということだ。

だから私は頑張る。左右で違う作業をするって頭が割れる様に痛い。額に脂汗が浮かんでる。それに何かが、ポタポタと下の水に落ちてた。

きっと鼻か何かだろう。けどそんなの拭って暇もない。

「ああああああああああああ! アビスの目玉なんかにるのイヤなのはわかるけど! わかるけどって!!」

そんな私の願いが通じたのか、二つの魂がアビスの目玉へとったのが私にはわかった。次はここから出だ!!

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