《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》廻のの外へ 43

「行くよ!! ブースター全開!!」

ドクン!!

「え?」

なんだろう。ブースターを吹かすだけなのに、やけにが熱い。今も頭痛いけどそのせいだろうか? すると今度はの辺りに鋭い痛みが走った。

「うぐっ!?」

私はを押さえて前屈みになる。熱い……これは気のせいなんかじゃないよ。どういうとこ……

「AI……なんなのよ……これ……」

そんなことを呟いてる間に、自分のの中心から何やらが溢れ出した。いよいよ自分が人じゃないと実しそうである。だってる人間なんていないじゃん。

『膨大なエネルギーがG-01に変容を促してるのです』

「へん……よう?」

なにそれ? といいたいが、それどころじゃない。マジで熱い。まるで自分の側から熱せられてるみたいだ。そして頭の中に何かが現れた。

「なに? アップデートプラン?」

いくつかのG-01の変化が現れてる。いやいや、わからないから。どうやらブースターのアップデートの候補に見える。今までは腳と腰の所に二つずつブースターが著いてた……らしい。らしいというのは私自分では見えないし。腳の所はみえるけどね。まあ全図見たときあったと思うが、そんな設計図みたいなの見方なんか知らないのだ。

「ようはエネルギーがいっぱいあるから……ここでブースターを強化出來るってことでしょ?」

『そういうことです』

それで私のが熱くなる理由がわからない。わからないけど、私とG-01は一心同のような存在だ。なにせG-01のダメージはこっちにもフィードバックしてたらしいし。ならもしかして私にも変化が? 長とかしちゃうんだろうか? おっぱいとか長したり? 今ももめるけど、巨とは言いがたいだからね。

が……大きくなりそうな裝備は……ない!」

『何を基準に選ぼうとしてるんですか……』

AIに呆れられた。だってだっての子になったんだったらないよりあった方が良いじゃん。まあこの素晴らしい形が崩れるのは不安だけど、大丈夫でしょう。でも殘念な事に今回は腳や腰の裝備が中心だ。ブースターに意識を絞ったからかな? なんか見てみると、腳からでかいが出たり、背中にロケットのようなを背負ったり、更にはG-01を完全に覆って、一つのロケットみたいになってるのもある。

こんな事が出來るの? 材料は? ここで鉱石とか補充できる? よくわからない。けど、案が出てるのなら、出來るんだろう。そこは私が考える事じゃない。

「とりあえず時間が惜しいし、一番速そうなの選ぶ!!」

そういうわけで、一番自分の中ではやそうな、全ロケットを選んだ。すると肩の部分と腰の部分と腳の部分が開き、そこから何やら関節的な細いが出てきて、を三百六十度包んだ。更にそれからG-01を覆う為の裝甲がガシャンガシャンと出てきて、肩と腰と足の部分で上手くかみ合って一つのロケットなった。どうやら外側にはG-01の腰ほどもあるでかいブースターが三つ著いてて、更に本の底もブースターになってるみたい。

「おお、なんか熱もひいて來たかも」

貯まってたエネルギーを上手く使えたのかな? 視界はモニター越しに確保できてる。足の方から振が伝わってくる。直ぐに発しそうだ。

「ってちょっと待って、これって二人の魂のった目玉はどうやって持つの?」

當初は抱えて持ってく気だったんだが、こうなっては抱える事は出來ない。

『大丈夫ですよ。ホールドしています』

側面の映像が出ると、目玉が吸盤みたいなのでくっついてた。なるほど……これなら大丈夫か。

「ようし! なら発!!」

その瞬間、直に一気にG-01が吹き上がった。

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