《転生したらロボットの中だった(ただし、出る事はできません)》廻のの外へ 46

いきなり周囲が常識外れに明るくなった。G-01の中に閉じこもって、モニターさえ消してるのに、なのになお明るいという訳のわからなさだ。

「これって……だけなの?」

ふと疑問に思った。だってこれだけ明るいって事は、なんかもうめっちゃ熱そうじゃん。私はG-01の中に居るからそれをじないが、実際どうなの?

『熱も勿論知してます。ですがに対してはかなり常識的な溫度です』

「へえ~ちなみに何度なの?」

『大千度くらいですね』

「それって普通に死ねる?」

『死ねますね」

死ねるらしい。なるほど……まあ大が人の溫って三十六とか七とかだよね? なら千度とかボウボウだよね。寧ろボウボウとる間もないほどかもしれない。

「外の二人の魂れた目玉ヤバくない?」

なにせ魔王と勇者をれた目玉は外郭の外にある。私は外郭とG-01に今は守られてる形だ。けど、魔王と勇者の魂は、脆い目玉一つ。この差はヤバいのではないだろうか? まあなんか目玉は頑丈になってるみたいだけどさ……熱にまで強いかはわからない。元が脆いんだから大丈夫じゃないって思った方がいい。

「どうにか出來ないの? てか、何が原因?」

『わかりません。ですがピークは過ぎ去ったみたいです』

「どういうこと?」

『発生源が遠ざかっています』

なるほど……何故かはわからないが、あとちょっとの……あとちょっと……持つ? 私は大丈夫だが、二人は無理じゃない?

「何かバリア的な機能ない?」

『潤沢に力が今はあります。イメージをしてみてはどうですか?』

まさか自分で調べろ――じゃない言葉が返ってくるとは……調べなくても、そのくらいは実は出來る……的なことなのだろうか? イメージか……私はとりあえず周囲に力をまき散らすイメージをした。するとどっかが開いたみたいな表示がでた。そこから多分私の……というかG-01の力が散布されてる。

更に私はそこにイメージを伝える。

(熱とを遮斷するようなバリアーよいでよ!!)

とりあえず全を満遍なく守れる様に、三百六十度を囲む様にイメージした。するとなんとなく出來た気がした。わずかだけど、も弱まった? いや、ただ距離が更に出來ただけかもしれない。

功した?」

『いえ、全く』

「ふざけんな!」

なんでやらせたし!! これは怒って良いよね私。ヤバいじゃん、二人の生死がかかってるのに、なにおふざけしてるの?そんなキャラだった? てかそんな遊び心あったんだ!

『大丈夫ですよ。散布した力を上手く取り込んで回復に當ててるようです』

「そんな事出來るんだ?」

『傷を負えば、それを治そうとするのが生の本能ですから』

つまりは別に魔王も勇者も目玉の中で意識に覚醒してる訳ではなく、生の本能として私の散布した力を使ってるって事? まあまだ死なないでくれてるのはいいけど……案外そんな事が出來てるって事は馴染んで來てない?

「案外目玉のままでも……」

『それが二人の為になりますか? というか、耐えられますか?』

私は目玉を従えるG-01の姿を想像する。

「うん、やっぱりちゃんとしたが必要だね!!」

両隣に目玉が居るって想像以上にきついよ。やっぱり早急にちゃんとしたを作らないとね。

源は遠ざかりました』

「よしよし」

私はようやく外裝から出る。どうやってって? 勿論無理矢理である。本當ならパーンとパージできるらしいが、木に突っ込んで、絡まってるから出來ないからしょうがない。外に出ると森だった。何を言ってるかわからないと思うが、ぱっと見は森なんだ。

なにせ枝と葉が一面にあるし……下を見ると、空しかみえない。地表を確認することができなかった。そしてその空に太の様な源がみえる。

「まさかさっきのってあれ?」

『そのようですね。あれがこの世界のであり、ヴァイスなんでしょう』

「なるほど……ヴァイスね」

…………何ヴァイスって? AIってちょくちょく謎ワードを挾んでくるから困る。

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