《になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。》#3
(私どうなるんだろう?)
そんな事を思いながら私は隣に橫たわる同じ簀巻の同胞を見る。私との唯一の違いは頭が無いことだ。そして死んでいる。案外生き返らせるでもあるのかと思ったけど、そんな都合の良いことは出來ないようだ。だから私の罪はそのまま。そう私はこの歳で殺人犯になってしまったのだ。まあ呪いということにしてるし、直接私に罪がかかることは多分ないだろう。多分だけど……
(思ったけど、普通に私會話出來てたな)
向こうの言葉も分かったし、向こうも私の言葉を理解してた。やっぱり知識がいつの間にかになってるようだ。便利でありがたい。けど、問題もある。
(どうして回復しなかったのか。そもそもなんで倒れたのかな?)
力を使った後、凄くダルかった気がする。もしかして地上では力に制限があるんじゃないだろうか? 魂の回廊があることは確認してる。ゼルラグドーラとの繋がりはわかるんだ。だとすると環境が変わったことを疑うべき。もともと自滅前提の力だったのに、回復できないんじゃ全く意味がない。寶の持ち腐れとはまさに私の事だね。
まあもう一つの寶はあるけど……この容姿というね。ここ……多分馬車だと思うけど、運良く姿見があった。そんなにファッションに気を使ってる様には見えないが案外オシャレさんなのかもしれない、あの緑の奴等。そんなことはまあどうでもよくて、ようやく見れた私自は……そう……
「うふふ」
思わずそんな笑いが出るほどにだった。まさに蕓というか蕓を超えたレベルにある。神の業とはまさにこの事というかもう私を指してるとしか思えない。白いけど健康的なは見るからにスベスベでもちもちそうでシミひとつない。長い桜の髪にも負けることなく輝いてると斷言できる。も形よくて上下のバランスも完璧。程良く膨らんでそしてつやつやぷるぷるなのはひと目で分かる。
きっと男ならしゃぶりつきたくなること間違いない。手がかせたら自分で確かめてみるのに……なので代わりに舌でペロッとしてみる。
「くはっ!?」
思わずくらっときた。何がって? 自の可さにだよ。何気なくやった今のペロって行為……それだけで破壊力ありすぎた。しかも唾で更にツヤツヤになったはもう輝いて見えるレベルにある。もう既にヤバイなこれ。私を巡って世界の終わりが訪れるんじゃないの? レベルだよ。でもまだ顔のメインが殘ってる。顔の郭もも鼻だって文句のつけようはない。
だけど全てを臺無しにしてしまう部分……顔面で一番重要なのは魂のあり方を表すとまで言われる――かもしれないというか、今自分で考えてみた文源を使ってみたくなるほどに重要なのは目だ!! でも皆さんご安心を。見返りブスなんて事は私には適応されません。
(おっ、あの子可いんじゃね?)
(いやいやどうせ後ろ姿だけだろ?)
(じゃあ賭けてみようぜ)
(よーし乗った!)
前方に行ってチラッ
((ニャルラトホテプーーーー!!))
まあここまでがテンプレです。ちなみにニャルラトホテプは驚天地なじで捉えてください。つまりは期待を裏切るどころか十の三乗しても足りないくらいだと言うことです。これはもう言葉に表すのは難しいです。なんだが見る人によって印象がガラッと変わりかねない目をしてるじ。キツくも見えるし、優しくも見える。抜けてそうにも見えて抜け目なさそうにも見える。もうなんか『絶妙』を現してる。
絶妙も私のためにあるねこれ。これからは私の許可なしに絶妙は使用止にした方がいい。まつも長くてクルッとしてる。別段なにもしてないはずなのに重力に逆らってる辺り、流石絶世のたる私のまつと言わざる得ない。
そしてそして何と言っても眼球だ。これはもう宇宙かよ……と。見てる自分が吸い込まれそうな眼球してる。は髪と揃えられて桜してる。でも髪のそれよりも明度が上だ。てかもう寶石はめてんじゃないの? 的な輝きだよ。見てられないほどにチカチカするとかじゃないよ。逆にずっと見てたくなる輝きだ。そして見れば見るほどにその目の中には多彩なが見えてのり方で全てが変わるみたいな……もうねこれは言い表せない。
でもただ一つ言えることがある。それは間違いなく私は『』である!! ということだ。それだけで私は満足だった。
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