《になったら人生イージーモードだと思ったけど案外そうでもありませんでした。》#50
私の名前は『セルラン・バルクンド』この獣人の國『ライザップ』の宰相である。この國に忠誠を誓ってはや數十年。數々の困難はあったが、王の力になり、この國は獣人の國の中でも最大國家と言われるまでになった。誇りと力……それを確かに持った強大な國。その自負がある。だが……今、この國に未曾有の危機が迫ってるのを私はじてる。
異変をじたのは數ヶ月前。そうアレはアンサンブルバルン殿がアドパンから帰ってきた頃からだった様に思う。あの方はこの國の槍であり盾。英雄と語られる存在。その心はこの國の為にあると言って間違いは無かった。そう……思ってたのだ。それに疑問を挾む者などいない。それだけの人だった。だが私は異変をじてた。
アドパンから帰ってから、あの方は明らかに機嫌が良かった。珍しいことだが、それは喜ばしいこと……最初はそう思ったものだ。なにせあの方はこの國の為にをにして働くお人だ。心安らぐ何かがあったのなら、それに越したことはない……そう思ってたのだ。あの方は伴も子もいない。そのの全ては國の為……だからこそ心配でもあったのだ。
報告されたのは、一人の奴隷と、一人の孤児の保護。私はその孤児が彼の心を安らげる存在なのかと思った。子供では有ったが、しい子だ。ああいうのが趣味だとは思わなかったが、などいつ墮ちるかわからないものだろう。だが早々に彼は保護した子を奉公に出した。信頼できる方へとだ。私の読みは外れたか? と思われたが、アンサンブルバルン殿はどんどんと変わられてる様に思えた。
それはもう私だけの目にわかる変化ではなく。誰しもにわかるほどの変化へと変わってた。誰よりも遅く仕事を來なしてた姿はなくなり、誰よりも早く自宅へと彼は毎日急ぐ。そして何やらが好きそうな服屋や、甘いをよく買い漁ってた。それは前ではあり得ない変化。そんな彼を影で揶揄するものも出てくる始末。しかもこの國の槍であり盾であるアンサンブルバルン殿の変わりようで、この國には張と言うものが無くなった気がする。
あの方の背中に著いてきてた者は多いのだ。
そんな折、私はその原因と相対する事になる。それはある大貴族の息子のお披目パーティーでの事。アンサンブルバルン殿はその者を連れてきた。儚げで憂いを帯びた表でもその輝きが落ちるどころか、妙な気になって周囲を魅了してた。気……などとは縁のない年端もいかないだが、かの者は次元が違った。寫真で見た時は確かにしい人種の娘だとは思った。
だが所詮は人種。アンサンブルバルン殿が人種に靡くなどとは思いもしなかった。だが実を見れば納得せざる得ない。それはもう種という枠に収まりきらない貌。寫真ではこの輝きは撮れなかったようだ。その薄紅の髪と真っ白なに黒と金で出來た絶妙なドレスが年端もいかないに似合ってるんだ。
あんなドレスは大人でも著こなすのは難しいだろう。だがあのには問題ない。ただドレスだけ……普通は寶石をジャラジャラと付ける者が大半だが、あのにはそんなは必要ない。その素の輝きがどれだけの寶石よりも眩しいのだから。気づくと、私は家に居た。他の者もそうだったらしい。あのは幻想だったのかと、思ったが、これから何回か會うことになった。
そしてその度に違和が強まってく。既に枯れたと思ってた自分が、あのに會う度にがときめく。あれはアンサンブルバルン殿の所有……そう頭ではわかってるのに、あの娘に會いたいという乾きと、會えるという潤いがどんどんと強くなっていってしまう。おかしくなる。その自覚がある。もう既に取り返しのつかない者も出てきている。
この求は生命の源的なものなのか、どんなでもなくすことは出來ない。あの娘に出會ったものは、そのに飲まれる。
だから書き記そう。私が私でなくなった時の為に。願わくば……この國の未來をたくせる者があの魔を滅してくれる事を願う。
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