「それが罪だとは思わないんですか？」

折角決まったのに無粋な事をいうラジエル。罪とか酷いやつだね。私のが罪とかその舌引っこ抜こうか？

「まさか……私がしいのは世界の意思、はては全ての願いだもの」

「言い切りますね」

「それだけのが私という存在でしょ？　異論ある？」

黙るラジエル。まあ私のの前では異論なんていえないよね。だって私という存在が生まれてきた訳だからね。それこそが答えみたいなだ。まあ容姿特化にしたのは私なんだけどね。だからそこに世界の意思も願いも実はない。ただ、自分自の願いだっただけ。流石にここまで規格外のになるとは思ってなかったけどね。

「貴方はそのしさで皆をわす。皆さん、あんな人達では無かった。誰もがこの國を思う人達だった」

それは私に落とされた重鎮達を言ってるの？　確かにちゃんとしてた奴もいるけど、碌でもないのもいたよ。そんな碌でもないのは寧ろ私に落ちてからの方がまともだと思うけど。

「しいのは罪じゃない。落ちる奴が悪い。私まだ子供だよ」

こんな私を皆抱きたいと思ってるんだから変態しかいない國だね。するとラジエルが意外な事をいった。

「この國から出ていってはくれませんか？　それなら君を倒すことなく済む」

やっぱりラジエルも私程のを殺すのは惜しいとか思ってる？　倒すことなくとか、私を倒せる算段でもあるのかな？

「この國から出ていって何処にいけっていうの？　私には行く場所も帰る場所もない。こんなを世間の荒波にたったひとりで曬すつもり？　酷いやつね」

「人種の國へいけば――」

「そこも私の故郷じゃないし」

そもそも故郷とよべる場所はこの世界にはない。なんでどこでも私的にはいい。チヤホヤされて楽出來る場所ならね。それが今はここなだけ。ずっとここで靜かに……でも良かったんだけど、人種は奴隷とか生兵とかだからね。知り合っちゃった人達が死んでくのはね……気分悪い。だからやっぱり人種に行くかって行を起こしたわけで……考えてみればこの狀況は獣人たちの自業自得だね。同の余地なし。

「ごちゃごちゃ煩いわね。気にらないのならそう言いなさいよ。いつまでも爽やかな顔して……なんかイライラするのよアンタ。私が、アンタの家を潰して父親な殺した。もうわかってるんでしょ？　ならそののままに殺しに來なさいよ。いつまでもイケメンぶってないでね。それともこう言った方がいい？　あんたの父親、最後は汚いいっぱい垂れ流して無様だったわよって」

次の瞬間、ラジエルが目の前で剣を私に振り下ろしてた。けど、殘念傷一つないよ。

「君は！　君という奴は！！　しでもあの娘の言った事を信じたかった！」

あの娘？　うさぎっ子の事？　更にわたしのイライラが募るよ。まだ抱いてないでしょうね？　泣きそうな顔に怒りを込めた瞳。初めて爽やかじゃなくなったわね。そこだけは満足できる。

「他人の見立てより自分で見て決めなさいよ。他人他人だからアンタは自分がない薄っぺらい奴になってるんでしょ？　私をどうしたい？」

ラジエルは一度後方に離れる。うつむいた顔を腕で拭い、獲をみすえる様な野生をわにした顔で私を見據える。思わずゾクッとするよ。

「ああ、君の言うとおりだ。もう、このは抑えられない。殺したい……君を……俺が殺す！！」

「そうこなくっちゃ」

話し合いなんて元々無いのよ。イケメンの仮面は崩れた。これは既に私に一勝がったと思っていいよね？