「はぁはぁはぁ…どう…だ？」

剣を振り下ろした後、に飲まれる直前に[創造]で超高度の魔法耐の高い分厚いシェルターを創った。なんとかギリギリ防げたが、ステータスの差があまりに開いた格上との戦闘に魔力の枯渇で、ほとんど気力だけで立っていた。

〈マスター、デュラハンは恐らく…〉

ナビがそういうのを聞きながら、シェルターを解き外の狀況を確認すると、そこには、隕石が落下した後のようなクレーターが出來ており、その中心に瀕死の狀態で倒れていた。

「あの攻撃をけても生きてるなんて凄いな」

〈デュラハンは、マスターが攻撃する直前防魔法を発したのでしょう〉

俺はフラフラになりながらゆっくりデュラハンに近づいていき、そばにたどり著くと、

「安らかに眠れ」

そう言って剣を振り下ろした。デュラハンは、抵抗することなく斬られ、徐々に消えていく。

我も…まだまだ…未よの

そう言って完全に消えた。後には、魔石が落ちていた。

『レベルアップしました。一定の條件を満たしたので、職業[覇王]を獲得しました』

そんな聲が聞こえたが、疲労により気にすることができなかった。

〈マスター、階層主を倒した後の部屋は、セーフティポイントになるのでしばらく睡眠を取っても大丈夫です〉

「そう…か、じゃあしばら…く…や…すむ…ゎ」

◇◇◆◆

「くぁ〜、ナビ、どのくらい寢てた？」

〈丸一日ほど寢てました〉

「丸一日！…だいぶ寢てたな、それくらい敵が強かったってことか」

あれだけステータスの差があってよく勝てたな。

「まぁいいか、それより腹ごしらえをしよう。その後はステータスを確認して、ここから出するか」

（ん〜、ブラックハウンドのでシチューでも作るか。足りない材料や調味料はできればあまり使いたくないが、創造で出すか）

［無限収納］から出した鍋に、道中に狩ったスキアー鳥の鶏ガラを野菜と一緒に水で煮込む。こまめにアクを取り、煮込み終わったら、それを濾してブイヨンを作る。

〈以下略〉

ジャガイモとニンジン、ブロッコリーを一口サイズに切り、下茹でをする。

その間に、鍋にバターをひき、ブラックハウンドのと玉ねぎを軽く炒める。

下茹でしたジャガイモとニンジン、ブロッコリーを鍋に加えたら、一度火を止め、小麥をれる。

水、牛、さっき作ったコンソメを加えて火を付ける。

焦げないように弱火で煮込み、塩、胡椒で味を整えたら完。

〈一からコンソメを作り出したので、何時間もかける気なのかと思ったら、時空間魔法で時間短したおかげで、3分クッキング♪になりましたね、マスター〉

「…なんかどんどん人間じみてきてない？」

〈お気になさらず、マスター〉

「…そう、まぁいいか。いただきます」