《たった一つの願いを葉えるために》信頼
コンコン
ドアをノックし、呼びかける。
「グランさん、テルです」
「れ」
「失禮します」
さっき食堂でグランさんの部屋に呼ばれたので、自室に戻った後にロランさんに場所を教えてもらい來た。
「それで、話っていったい…?」
「これを渡そうと思ってな」
そういって、白い封書とバッジを渡された。
「これは?」
「封書の方は、ギルドへの紹介。バッジは、紋章が刻まれているだろう?」
確かに、バッジには紋章が刻まれていた。
これって確か門のところにもあったような?
「そのバッジはな、持っている者には紋章が刻まれている貴族の後ろ盾があることを意味しているのだよ」
「え!?そんなものを渡してもいいのですか?」
「いいのだ。これは信頼している者にしか渡さないのだが、お前は信頼できると思ってな」
「ありがとうございます」
「これは勘なんだが、お前とはこれから先も何かと縁がありそうだしな。それを面倒ごとがあったら使え」
いい人だな。
「用事はこれだけだ。風呂にってくつろいでくれ」
「ああ、俺からもふたつほど、グランさんに言わなきゃいけないことがあるんです」
「なんだ?」
「ひとつ目の件なんですが、すいません。完全に忘れてたんですが、アリスとミッシェル達を襲った盜賊もどきの頭を捕らえているんです」
「なんだと!?そいつはどこにいる?」
時空間魔法で空間を開き、盜賊の頭を引きずり出す。し、ぐったりしていた。
あ、やベぇ、飯も水も渡してなかった。
「何かぐったりしているようだが、生きているみたいだな」
「それともうひとつの件なんですが、こいつを含めて襲ってきた盜賊は裝備が上等でした」
「…何が言いたい?」
「この件にどこかの貴族が関わっている可能が高いです」
「それは……とりあえず、ロラン!」
「いかがなされました、旦那様?」
「ガレットを呼んできてくれ」
「かしこまりました」
◇ ◇ ◆ ◆
「失禮します。お呼びでしょうか、グラン様」
「ガレット、騎士団の部調査とこいつの尋問を頼みたい」
「こいつは?」
「アリス達を襲った盜賊の頭だ」
「何ですと!わかりました、お任せ下さい!」
「今後の護衛の裏切りが二度とないように調査を徹底しろ」
「はっ!失禮します」
ガレットと呼ばれた騎士は、盜賊の頭を引っ張っていき、一禮して部屋を出ていった。
「ふぅ……テル」
「はい」
「尋問の結果が出たらまた呼ぶ。おそらく明日以降になるから今日は休め」
その言葉に驚く。
「結果を教えていただけるのですか?」
「お前は、頭が切れそうだ。それに力もあるようだし、なるべく信頼のおける者の力をたくさん借りたい」
「わかりました。できるだけお役に立てるように頑張ります」
一禮して、部屋を出る。
それから、メイドさんにお風呂にれるか聞き、大丈夫そうなので浴して自室に戻って就寢した。
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