《たった一つの願いを葉えるために》ランチ

ギルドを出た俺たちは、ミッシェルが気になっている店に行く途中の店を見てまわっていた。

「結構掘り出しが売ってたりするね」

「そうですねこういったところは結構珍しいものが売ってることがたまにあります。ですが反対にあまり価値がないものが売られてたりします」

「まぁ、そこはその人の目利き次第ってわけだな。ちなみにミッシェルの目利きは?」

「…私はあまり得意ではないです」

「さては、失敗の経験があるんでしょ」

「え、い、いや、そんなことは…ないですよ」

どうやらあるようで、どんどん聲が小さくなっていった。

「あはは、そんなに慌てたら噓だってバレバレだよ」

「うう…」

そんなじでミッシェルをからかいながら店を冷やかし、時間を潰していた。

「そろそろいい時間になったし、お店に向かおうか」

「そうですね、行きましょうか」

晝飯の時間になったので、お店に向かう。お店に向かいながら店を見てまわっていたためあまり時間はかからなかった。

「このお店?」

ミッシェルに案されてついた店はおしゃれなカフェだった。客やカップルが多く、フルーツがトッピングされたパンケーキのような生地にシロップをかけて食べているようだった。

「はい。このお店が前からし気になってまして、奧様とお嬢様がよく行かれるのですが、あの、その、私も気になってまして、食べたいなぁと思ってまして」

なんかミッシェルのキャラが変わった。

凜としたじがなくなって恥ずかしそうにもじもじし始め、正直し可いと思った。

「アリスたちと一緒には食べなかったのか?」

「奧様とお嬢様は一緒にと言ってくださったんですが、私はあくまで護衛の立場ですので。ですが、1人でるのは々恥ずかしくて、今まで行けてなかったんです」

「じゃあ、今日はめいいっぱい食べよう!」

「はい!」

目を輝かせてワクワクした表で返事をする。

どの世界でもは甘いものがすごく好きなんだなぁ。

店にり席に案される。運が良かったらしく、人気のテラス席に座ることができた。俺はサンドイッチと紅茶を頼み、ミッシェルはパンケーキとフルーツの盛り合わせと紅茶を頼んだ。

◆ ◆ ◇ ◆

パンケーキとサンドイッチを食べ終えた俺たちは、紅茶を飲みながら雑談をしていた。

「この後はどうしますか?」

「この後はとりあえず店の場所の確認をしたら、屋敷に戻って夕食の準備をするつもりだよ。教會は明日にする」

「そういえば旦那様から頼まれてましたね」

 

その時結局、宿に泊まるっていう話を逸らされたんだよなぁ。

「では食休みもしましたし、店の場所の確認をしに行きましょうか」

「ああ、また案よろしく頼むね」

店を出た俺たちは、またミッシェルの案で店の場所に行く。

「それにしても、本當にあの場所で良かったのですか?」

「ああ、儲けるつもりがないからな」

「そうですか。…あ、あそこですね」

資料にあった通り、周りにはいくつかの店しか見けられなかった。

「ここがテルさんの店ですか」

「もともとこの建は、別の商會の人が建てらしいんだけど、ある程度資金が貯まってもっといい場所に店を構えたみたいで、その時の店がそのまま殘ってたみたい……ん?」

「そうなんですね」

ミッシェルと店の外観を確認していると、離れた場所で聲がした。その方向に目線を向けるとなにやら2人の騎士が険しい表を浮かべて話していた。容が気になり耳をすませてみると、

「どうだ?」

「いえ、まだなにも手がかりがつかめません!」

「くそ!これで何人目だ!これ以上好き勝手させるわけにはいかない。一刻も早く何か手を打たねば」

「とりあえず、自分は隊長に連絡しに向かいます」

「ああ、頼む」

そう言って、2人の騎士はそれぞれ別の方向に向かっていった。

今のはいったい?

「テルさん、どうされました?」

「ん、いや、なんでもない。店の下見も終わったし屋敷に戻ろうか」

「はい」

さっきの話についてグランさんに聞いてみるか。

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