《たった一つの願いを葉えるために》図書館

ナビに案してもらい、図書館に來た。図書館を利用するには200セリス必要のようだ。

中にってすぐの付で、銅貨2枚を渡して進む。中はかなりの広さで蔵書も見たじ1萬冊以上はありそうだった。

歴史が書かれた本は……お、ここか。うわぁ、多いな。関係がありそうなのだけピックアップするか。

一冊ずつ題名を見て行き、英霊に関係のありそうな本を探してく。

ん、“人魔大戦~人類滅亡までのカウントダウン~”?なんか変なタイトルだけど図書館に置いてある本だし、気になるから読んでみるか。

本のタイトルを変に思いながらも手に取り、近くの席に座ってページを開く。

《人魔大戦とは2000年前、突如出現した〈悪魔〉と呼ばれる人型の種族が、人族、獣人族、エルフ族、魔人族関係なく襲い始めたのがきっかけである。我々と同等の知を持ち、會話も可能ながら、一切の応答にも応じない不気味な種族だ。ただその戦闘力は凄まじく、悪魔一に対して100人近くの兵士が束になってようやく倒せるかどうかなのだ。

當時、世界各地で出現した悪魔により幾つもの國が滅ぼされた。そのことに危機を覚えた各種族の長たちは互いに協力し、悪魔に対抗しようとした。しかし、個の力が圧倒すぎるせいか全くと言っていいほど歯が立たなかった。打つ手がないことに絶したが、そんな時各地で異変が起き始めた。暴れまわっていた悪魔たちが次々に討たれ始めたのだ。その人たちは種族や別などバラバラであったが、皆1つだけ共通點があった。職業に〈英霊〉と記されていたのだ。このものたちは悪魔を圧倒するだけの力を持っており、瞬く間に戦況を有利に変えていった。

だが、悪魔たちにも階級がありさらに強力な個が何もおり、英霊たちでさえ苦戦を強いられた。この機を逃すまいと全種族総力戦で悪魔を討伐していった。最初の人魔大戦に辛くも勝利した。それでもかなりの被害を被り、復興までには數十年近くかかった。

2回目の人魔対戦は、最初の大戦より約600年が経っていた。悪魔は1回目と同じで突如として現れた。先の大戦を教訓に、騎士や兵士だけでなく冒険者も力を上げていた。そして、この時は大戦が始まる前に3人の英霊が確認され、最初の大戦の時の6人のときよりなかった。それでも、各種族はそれぞれが強くなっていたおかげで勝利した。

3回目の大戦は、200年が過ぎた時だった。悪魔は突然現れる。しかし、いまだに出現方法、場所が特定できずにいた。今回は英霊が2人しかおらず、流石に徐々に押され始めた。人族たちの王は、の召喚の儀を行い、〈勇者〉と呼ばれる者を異世界から喚んだ。勇者は英霊に劣らずの強さで何とか戦況を覆すことに功し、大戦に勝利した。

4回目の大戦は、そこから500年が経過していた。いまだ悪魔の出現方法、場所をつかめていない。今回の大戦は英霊は7人いたことに、大戦に余裕で勝てると思っていた者たちはその考えが愚かだったことをすぐに知ることとなった。今までの大戦より大規模な戦いが始まった。規模だけでなく、悪魔たちの強さも上がっており、大國が滅ぼされることもあった。結果的に勝利したが、最初の時と同じかそれ以上の被害をけた。

これらの出來事は後世に殘された文獻をもとにしている。が、大戦周期の法則はわからず、英霊の人數も規則がない。その他にも悪魔が現れたり原因、その目的など様々な疑問が殘っているが、私が知ることのできたことはここまでであった。最後に推測を書き殘しておく。これだけのイレギュラーが起こり、大戦時には悪魔側に加擔する組織もいた。

5回目の大戦が何をきっかけに始まるかはわからないが、今まで通りとは限らない。すでに始まっている可能すらあり得る。何か対策を打たねば人類は滅びるだろう》

本を読み終わり顔を上げると、気づけば日が沈みかけていた。

もうこんな時間か。帰らなきゃな。

本をしまい、図書館を後にする。

英霊に関してはあまり詳しくは載っていなかったな。しばらくは図書館に通って調べてみるか。それにしても人魔大戦か……。厄介なことにならないといいけど。

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