《たった一つの願いを葉えるために》呼び出し(半拉致)

あの日から2日が経った。

その間、図書館で調べをしていたが、これといった報は得られなかった。

そして今は、自分の店に來ていた。

〈そういえばマスター、何を販売するのですか?〉

(ちょっとした武や防、ポーションなどの薬品類を売ろうと思ってるんだけど。そういえば聖域でエリクサーについて聞いた後、気になって飲んだけどあれすごく不味かったな。もしかして他のポーションも不味い?)

〈はい。一般的にポーションは不味いものとして認識されています〉

(せっかくだし味を付けてみるか)

〈過去に挑戦した方がいたみたいなのですが、失敗して諦めたそうですよ〉

(まぁ、のんびりやるよ)

時間はたくさんあるから焦る必要はないしな。

〈武や防のランクはどのくらいのを販売するのですか?〉

(普通(ノーマル)から希(レア)くらいでいいかな。武に數本、特質(ユニーク)を紛れ込ませとくつもりだよ)

ちなみに武と防のランクは、

悪級(バッド)

普通級(ノーマル)

級(レア)

特質級(ユニーク)

伝説級(レジェンド)

神話級(ミソロジー)

幻想級(ファンダジー)となっている。

〈そのくらいがちょうどいいと思います〉

店にり店の中を掃除した後、商品を創り並べていく。最初のうちはすべて[創造]を使うが、薬品類は自分で材料の調達、調合して在庫を増やしていくつもりだ。盜賊退治した時に回収した武や防を【無限収納】の中で修理して売る。ただ、そのストックも無くなるので鍛冶スキルを使って造ろうと思っている。

商品を並べ始めてからだいぶ時間が経ち、休憩しようとした時外から聲がした。

「あ!テルさん!」

「ん?ああ、リィスさん。そんなに焦ってどうかしました?」

「よかった。と、とりあえずギルドまで來てもらっていいですか?」

だいぶ焦っているのか、返事を待たずに手を引っ張られ連れてかれる。

「え!?あのリィスさん?今開店の準備してたんですが…」

「そんなことより早く來てください!大変なんですよ!」

「わ、わかりました」

自分の店の開店の準備をそんなことと言われ、し落ち込みながらギルドに連れてかれた。

◆ ◇ ◆

ギルドに著くと、そのまま空いている部屋に通される。

「それでどうされたんですか?あ、それと様付けはむずいのでしないでください」

「わかりました。それが、テルさんにギルドに卸していただいたリバーシなんですが當初の見込みより大幅な注文數で制作が追いつかないのです」

「今どのくらいの注文數なんですか?」

「1日に約1,000件ほどの注文數があり、制作が追いつかず販売が一時中止している狀態です」

おおう。思ったより人気が出たな。

〈この世界は娯楽が極端にないですからね〉

言われてみればそうか。

「とりあえず、1萬個の在庫を渡せばいいですか?」

「そんなにあるんですか!?是非、お願いします」

箱詰めされた一萬個のリバーシを出しておいていく。リィスさんは他のギルドの人を呼び、在庫運びを手伝ってもらってギルドの奧に運んでいった。

「テルさん。これは提案なんですが、テルさんに在庫を卸してもらってそれをギルドが売るという形にしていただけないでしょうか?」

「いいですよ」

「ありがとうございます」

最初からこの話に持っていくつもりだったようだ。

まぁ、毎回呼び出されるよりはマシだからいいか。

そのあと契約をし直し、ギルドを出て自分の店に戻って、開店に向けて準備を再開した。

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