《たった一つの願いを葉えるために》魔導研究所
…また公爵家とは。
「私は、商人見習いのテル・ウィスタリアといいます」
「ガインズから聞いている。ここは魔導研究所と呼ばれていてな。魔法や魔などあらゆるものを研究するための施設だ。私はここの所長を務めている」
「魔導研究所…」
「そうだ。早速だが、以前冒険者ギルドに未確認の魔が持ち込まれた。あの黒いオーガはおぬしがギルドに運んだもので間違いないか?」
「はい、間違いありません」
「あれはまず間違い無く迷宮の魔だ。お主、どうやってあれを倒した?」
どうやら俺が迷宮の魔を倒したって斷定しているみたいだな。……誤魔化すか。
「私ではありませんよ。私はこれをギルドに売っただけです」
その言葉に、カーラはこちらの目を覗き込むように見てくる。
俺の言葉を見極めようとしているようだ。
「………まあ、いい。お主本當に商人か?【常闇の樹海】から生還できるような者がなぜ商人をしている?」
「ギルドマスターに聞いたのですか?」
「バカを言え。あそこはあくまで中立だ。私が獨自に調べただけだ」
公爵ともなればそれくらいの報網は持っていて當然か。
「私は、切った張ったなんていうことよりのんびりと商売をしたいんですよ」
「それだけの力を持つのにか?」
「ええ」
「お主は変わっておるな」
正直、疲れてしまった。強くなる理由も失った今、商売をしながらのんびりしたいという思いの方が強い。
まぁ、確かにこの歳でこの考えは変わっているかもな。
「お主、商人ということだが何を売っているのだ?」
「武や防、ポーション類ですね」
「それらはどこかから仕れてるのか?」
「いえ、自分で製作しています」
「ほう。お主、研究所で働かないか?そこまで多才なのは面白そうだしな」
「自分の店を持っていますし、お斷りさせていただきます」
「即答か」
だってねぇ。國に囲われるなんで嫌だよ。
しかも斷ったのに諦めてるような表じゃないし。
「魔法の才能もあるようだし、ってくれると嬉しいんだが」
「魔法の才能といっても黒ローブですよ」
「どうせ趣味であろう」
バレてるよ。
「手伝いとしてならどうだ?しっかり給料も出す」
諦める気は無いのか。仕方ない、それくらいで妥協しといた方がいいか。
「わかりました。ただ私も自分の店があるので、時々でよろしいでしょうか?」
「構わん」
その後もしばらく他もない話をした。誰がどんな研究をしたりしているかなどを熱弁していたが、興味がないせいでほとんど理解できなかった。
「じゃあ、今日のところは帰ります。店を開けたまま出てきてしまったので」
ようやく話がひと段落したとこで切り出した。
「おお、そうか。長く引き止めてしまったようだな。話の続きはまたの機會にしよう。まだ半分も話とらんしな」
まだ続くのか。
まだ半分以上あると聞き憂鬱な気分で扉に向かう。
すると、扉の向こうからものすごい慌ててこちらにくる気配して、扉からし離れた。
扉が勢いよく開き、騎士の格好をした男がってきた。
「失禮します!クリシュテット卿!王殿下がご容態が急変いたしました!!」
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