《『元SSSランクの最強暗殺者は再び無雙する』》新しい居候 シルフィド・パラナイト
「解せないなぁ」とベルトはぼやいた。
ギルトと敵対関係であるはずのマリアがギルドの依頼をけるように指示を出した。
もはや、指示というよりも業務命令に近い。
しかし、問題は他にある。
前回の西のダンジョンよりも第五迷宮は遠い。
……という事は店を休む期間も長くなってしまう。
當然ながら、休日に帰省する妹のノエルに任せるわけにはいかない。
「どうしたものか?」と困っているとマリアは――――
「あら?簡単な事じゃない。元々、貴方に預けて鍛える予定だった子を店番にすればいいでしょ?」
……隨分と簡単に言ってくれる。
確かに、マリアの蔵っ子に戦闘訓練を指導する約束だった。
しかも、薬局の二階で住み込みでだ。
その子が店番までしてくるのならば、いろいろとありがたいのだが……
「初めまして」
その子は白馬でやってきた。
黒いインナーに純白の鎧。さらに真紅のマント。
マリアよりも素が薄めの金髪。それを後ろで1つにまとめている。
まるで語で語られるように白馬の王子様の現化。……だが、だ。
「シルフィド・パラナイトです」
馬から飛び降りた彼は深々と頭を下げる。
つられて「ベルト・グリムです」とベルトも頭を深く下げた。
「あら、もう來られたのですか?」
どうやら、メイルが様子を見に來たみたいだ。
「あれ? 同居人さんはだったはず……いえ、なのですか?」
し驚いたような聲だった。
シルフィドは、それを好意的な想とけ取ったようだ。
「初めまして。小さなお嬢さん(マドモアゼル)」
メイルの前でしゃがみ込んだのかと思っていると、片膝をつき、メイルの手を握り締め、甲に口付けをした。
メイルは無表と無言で、手を引っ込めると、そのまま後ろに下がり、ベルトの背中に隠れた。
「おやおや、し照れ屋さんなのかな?」とシルフィドは笑った。
一方のメイルは小さな聲で「私、この方と親しくできる気がしません」とベルトに耳打ちした。
そうか? 中々愉快な人だと思うのだが?
そんな想をベルトが抱いていると……
「ベルトさん。さっそくですが、指導していただくにあたり、をお借りてもよろしいでしょうか?」
「を?」
「一手ご指南をお願いします……と言うやつですよ」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
場所は店の裏庭。
「これでいいか?」
ベルトは木刀をシルフィドに手渡した。
シルフィドは振って、覚を確かめると――――
「意外といい品ですね」
「まぁ、オーナー直屬の部下を鍛えろという業務命令なんでね。それなりの用意はしているさ」
「なるほど……しかし、ベルトさんは……」
「あぁ、俺の事は気にするな。素手でも全力できな」
「……へぇ」とシルフィドは瞳を怪しく輝かせた。
ベルトの方が遙かに格上の存在。
それでも、一撃れ、驚かせてやろうと考えているのがわかる。
シルフィドの構えは東洋の剣に似ている。
は半。腰を落とし、剣を鞘に納めたような狀態。
剣を抜く作と共に最速で橫薙ぎの一撃を繰り出そうとしているのだ。
じり…… じり……
じり…… じり……
ゆっくりとシルフィドが間合いを詰めていく。
対して、ベルトは言うと……
歩いている。
まるで早朝の散歩のように――――
薄っすらと笑みさえ浮かべて間合いにり込んでいく。
當然ながら、間合いにった瞬間にシルフィドは剣を抜いた。
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