今日は大晦日。

優人と菜共に休みなので、こたつでのんびりしている。

「ねぇ〜みかん取って〜！」

「やだ〜！遠いから〜！」

この世界は平和だ。菜もいるし、こたつもある。

「ねぇ、今日は一緒に年越そうね！」

「おう。やっぱジャンプか？」

「え、まだやってるの?!」

ジャンプとは、年越しの瞬間にジャンプすることで、地球にいなかったぜ！と自慢できるものだ。尚、ほとんどが小學生でやるのをやめた。

「菜、お餅買いに行こうぜ。」

「え〜！さーむーい！」

可い菜を連れて行くのは可哀想だが、去年は菜に餅がデカいと怒られたので一緒に連れて行きたい。

「仕方ないな〜近くだよ〜」

「よしゃ、たくさん買うぞ〜！」

近所のスーパーへ訪れた。

「鏡もちに、四角いお餅が何個だ？」

「20個！ない？」

「お前食べ切れるか？」

「大丈夫〜！優人に食べてもらうから〜！」

去年の大晦日にも菜になすりつけられた。

「仕方ねぇな。」

「そうだ、お酒買お〜！」

最近菜は弱い酒なら飲めるようになり、飲みたがる。しかし、飲みたがるだけで絶対に酔い潰れる。（優人も同様。）

「よ〜し、1番弱い酒選ぶぞ。」

「これは〜？」

菜が選んだのは、甘い子供用のシャンメリーだった。やはり可い。

「これの方がいいぞ。」

「何これフルーツ味のビール?!いいね〜！」

それならジュースにしろよ、と言いたいが菜もプライドが高いので諦めた。

「これにしよっか。」

「さぁて、あと1時間よ〜！」

「お腹空いたな。」

年越しそばは、カップ麺にして食べることにした。

「味し〜！」

菜の麺をすする姿がとてつもなく可い。優人はしばらく菜を見つめていた。

「何〜？顔おかしい？」

「いやぁ?!別に?!」

優人は急いで食べたのでむせてしまった。

「そろそろね。お酒飲みましょ！」

「ビールって久しぶりだな。」

そのビールは、甘いがほんのり苦かった。

菜も苦いと思ったが、飲むのはイチャイチャがしやすくなるためなので、我慢した。

「あ、年越してた。」

「あ…俺のジャンプ…」

菜は優人の頬にキスした。

「あ、ありがと。」

「えへへ〜！楽しいね〜！」

早速酔ってきたらしい。

「なぁいつ寢る？」

「私はずっと起きてる〜！」

「そうか。俺は眠いから寢るな。おやすみ。」

優人は部屋へ戻り、眠りについた。

to be continued…