《付き合って結婚した後》林間學校の前日

6月上旬、優人と菜は食卓を囲んでいた。

「もうすぐ結婚記念日ね!」

「そうだな。」

菜がスマホの畫面を見せた。

「ねぇ、今度旅行行かない?」

「まぁ日によるけど。」

さらにパンフレットを見せた。

「すまん!この日は學校の林間學校あってな…」

「えぇ〜?!じゃあ記念日は〜?!」

「ごめんな…丁度被ってる…」

そう。結婚記念日は學校の林間學校と、その下見でほとんど潰れるのだ。

「つまんない〜!」

「他の日は?1週間前後は々あるからダメだけど。」

「丁度ダメよ。」

もし何か出來たとしても、前日にちょっと出來るくらいだろう。

「じゃあ何するのよ〜!」

「プレゼント換とか?」

「つまんない!つまんないつまんない、つまんない〜!」 

菜の駄々をこねる姿は、可いくてずっと見ていられる。

菜だって予定あるだろ?」

「私…予定空けてたのに…」

菜が泣いてしまった。初めて迎える結婚記念日に向けて、忙しい中の予定を空けていたのだ。

ついに、林間學校で優人が出かけてしまう日が來た。

「優人…じゃあね…」

「そんな泣くなって…すぐ帰るから…」

「ほんと…?」

菜が泣きついてにうずめた顔を見せる。

「じゃあ行くから!何かあれば母さんに電話してくれよな!」

「うん…でも最後にキスして!」

菜は、長が高めの優人を木登りのようにして顔へ近づき、キスした。

「いってらっしゃい!頑張ってね!」

「おう!お土産買ってくるからな!」

菜は頑張って笑顔を見せたが、ドアが閉まった瞬間泣いてしまった。

「寂しいよぉ…」

優人から毎晩電話が來ると分かっていても寂しさには勝てなかった。

to be continued…

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