《付き合ってから結婚するまで》芽と空

優人の學校の生徒會は指名または立候補でり立っているので、誰もいない時は本當にない。

現に會長の空、菜の姉の芽、書記の優樹菜に加えて無理矢理手伝わされた優人と菜がいる。

今回は夏休み3日前の芽の話。

「おっ、芽來てくれたんだ!」

「仕方なくな。」

「最近來てくれないから寂しかったぞ〜」

芽も無理矢理生徒會を手伝わされた一人で、別に來る理由もない。

しかし、學したばかりのあの日ー

「今日から隣だな!よろしく!」

「よろしく。」

「ちなみに俺は未來の生徒會長だからそこよろしく!」

初めはコイツ馬鹿なんだなと思って相手にしていなかったが、馴れ馴れしくして來るので多分一番最初に覚えたのは空だった。

芽!一生のお願いだ!俺の選挙演説してくれ!」

「やだよ。」

2年も近づき來年の生徒會長の選挙の為に演説をしろと言われ、必死の説得の結果芽は斷われずに引きけてしまった。

「ありがとう!お前は良い奴だな!」

「半分強制みたいだったけどな。」

謝の言葉と共に抱きつかれた時から空への見方が変わった。

どこか心に似ているような気もした。

結果はこの學校特有の立候補がないという事で演説も無しに生徒會長になってしまった。

その際に芽は副會長へわれたが、籍は置かずに手伝いだけという事にした。

「どうした、ぼーっとして。」

「いや、お前との思い出が蘇ってきてな。」

空はとても嬉しそうな顔をした。

「ありがとな、あの時は。」

「結局何もしなかったけどな。」

「でもお前と出會えた。」

芽はその言葉を聞いてずっともやもやしていた心にさらにもやが掛かった気がして急に生徒會室を飛び出してしまった。

後編へ続く

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