《付き合ってから結婚するまで》菜の目標
今夜、菜には二つの目標がある。
一つは夏祭りのラストにある花火を見ること。
二つ目は優人とキスすること。 
「そーだ!9時から花火上がるんだって!」
「知らなかったな。じゃあそれまで待つか。」
今の時刻は午後7時30分。あと1時間半もある。
「金魚すくいしたい!」
「はいはい。」
菜は楽しそうに挑戦していて可い。
しかし、二回挑戦して一匹も捕れなかった。
「あ〜!もう!次でラストにする!」
屋臺のおじさんは優人に向かってウインクした。
どうやら、ポイ(金魚をすくうやつ)の紙を何枚か重ねてくれたらしい。
「あ〜!もうダメ!優人!頼んだ!」
「仕方ね〜な〜」
まさかの3枚重ねでも下手過ぎて失敗したようだ。
これには屋臺のおじさんもビビっていた。
水に対して斜めにポイを差し込み、金魚のきを読みゆっくりとすくう。
「わ〜!すごい!なんでなんで?!」
「菜が下手過ぎるの!」
菜は今回の目標を思い出した。
このままでは、ただの馴染時代に來た夏祭りの時と何も変わらないではないか。
「ごめん…折角のデートなのに私だけはしゃいで。」
「え?もしかして金魚すくいの事?」
「それ含めて々。」
「あっはっは!」
優人は笑してしまった。やはり変だったのだろうか。
「お前やっぱ可いな!そういう菜が見たいんだよ。」
「そういう?」
「だって、デートだからっていつもの菜じゃなかったらつまんないだろ。」
菜は嬉し過ぎて顔が真っ赤になってしまった。
すぐ顔を下に向けたが、優人の目には見えた。
「あの〜、お二人さん、すくった金魚持ってくれませんかね?」
金魚すくいの後も々と巡り、花火の時間になった。
「ね!あそこで見よ!」
菜が指さした場所は人がない大きな木の下だった。
「どうせならもっと賑やかな所でも。」
「私が嫌なの!」
菜は優人にくっついた。
「こうする為か。」
「ねぇ、こっち向いて。」
「どうした?えっ?!」
菜は真っ赤な顔でこちらを見つめていた。
その瞬間、優人は何を求めているのか察した。
「全く、可いんだから。」
2人はキスをわした。まだ二回目なのでいつ止めればいいのか分からず、いつの間にかこの狀態が5分程経ってしまった。
「ごめん、タイミング悪かったな。」
「ううん。私こそ。」
菜はとても嬉しそうな顔で優人の肩に頭を乗せて、花火を見た。
この後、互いに恥ずかしくて顔を合わせられなかった。
to be continued…
冥府
山中で夜間演習中だった陸上自衛隊の1個小隊が消息を絶った。 助け出そうと奔走する仲間たち、小隊を付け狙う地獄の使者、山中一帯に伝わる古い伝承。 刻々と死が迫る彼らを救い出すため、仲間たちは伝承に縋る。 しかしそれは、何の確証も一切ない賭けだった。 危機的狀況で生きあがく男たちの戦いを描きます。 カクヨムにも掲載しています。
8 140note+ノベルバ+アルファポリス+電子書籍でエッセイ、小説を収益化しつつ小説家を目指す日記
note+ノベルバ+アルファポリス+電子書籍でエッセイ、小説を収益化しつつ小説家を目指す日記
8 120完璧御曹司が、なぜか私にだけ意地悪をしてきます
真面目な百貨店店員、郁美は、なぜかこの百貨店の御曹司である花園に嫌われ、ことあるごとにいじめられている。しかし、借金苦のためにもこの仕事を辭めるわけにはいかない。 そんなある日、花園に借金の事がバレて、無理やり建て替えられてしまう。見返りに彼は、郁美に身體を差し出せと要求してきて――。 ツンデレ年下御曹司と、長女気質苦労人ヒロインの、身體から始まるラブストーリーです!
8 131擔任がやたらくっついてくるんだが……
冴えない男子高校生と擔任教師のほんわかラブコメです。 『小説家になろう』等の別サイトでも掲載しています。
8 103病気の私に舞い降りた突然の戀 〜実録戀物語〜
吉田由奈26歳 うつ病持ちでドクターストップで働けない彼女の唯一の趣味、それは配信アプリで配信をして、ファンのリスナーと他愛もない話をして過ごす事、そんな彼女に突如現れたリスナーSEROと言うニックネームを持つ佐々木涼太20歳との出會いで彼女は涼太との出會いで少しずつ変わり始める実話を元に描かれた戀愛物語
8 188社畜女と哀しい令嬢
まあまあな社畜の日永智子は戀愛には興味が持てず、1人で趣味に沒頭するのが好きだった。 そんなある日、智子はドラマが観れる端末アプリで番組表には載ってない不思議なドラマを見つける。 ドラマに映し出されたのは1人の孤獨な美しい少女、宮森玲奈。病気がちの母を支え、愛人親子に夢中な父親に虐げられながら頑張る玲奈を、智子はいつしか助けたいと望むようになっていた。 そして玲奈を最大の哀しみが襲ったある日、智子はドラマの登場人物が現実に存在する事を知る。 それなら玲奈も現実に存在して、今も哀しい思いをしているのだろうかーーそう混亂していた智子に不思議な奇跡が訪れる。 しがない社畜女が孤獨な少女と邂逅した時、運命の歯車が回り出した。
8 138