《獻遊戯 ~エリートな彼とTLちっくな人ごっこ~》「どうしてほしいのかちゃんと言って」 3
「……ちが、う……」
周囲に耳を澄ますと、ほかの社員たちも「穂高さん異らしいよー」という噂話をしているのが聞こえてきた。
皆知ってるの?
どうして私にはひと言も言ってくれてなくて、ほかの人たちが先に知っているんだろう。
それに、海外に行っちゃったら、もう今のようには會えなくなる。
そんな大事なこと、どうして……。
『俺も、好き』
……あれ?
清澄くんって。
好きって言ってくれたけど、私と付き合おうとは言っていない。
ベーコンの味がしなくなり、アスパラが口の中で噛み潰せず異のまま流し込んだ。
真っ暗な小部屋にったみたいに、西野さんたちの「日野さーん?」という聲も、食堂のざわめきも遠くなる。
私、勘違いしていた?
両想いなら付き合うのだと、言葉にせずとも考えていた。
清澄くんも好きだって言ってくれたし、それも軽いじの告白ではなかったと思うんだけど……。
「ああ、その子、面倒だから別れた」
長テーブルの向こうから、男のそんな聲がし、ギクリと心臓が痛んだ。
若手の男社員のグループで、企畫部の人たちだろうか。
ハキハキとしてモテそうな人たちだ。
「マジで?  いいじだったじゃん」
「向こうは俺のこと好きだって言ってたけど、そもそも付き合ってたつもりないから。連絡うざいし切った。まあ最後にヤッたけど」
「うわー!  出たよ!」
「いいじゃん、思い出思い出」
ボリュームの大きいその會話に、西野さんたちも「サイテー」と眉を寄せる。
私は男たちの本音を聞き、清澄くんだけは違うという確信が持てなくなった。
私とエッチしたのは、貞を捨てるためだけだったりしない……?
貞でなくなった彼にはもうコンプレックスはないわけだから、これから自由なができる。
私なんかにこだわらなくても、もっと素敵な人を見つけてしまうかも。
海外に異するとして、それでも私と繋がったままでいてくれるとは思えない。
この男と一緒で、縁がなくなれば簡単に切ってしまえばいいと考えていたら?
「日野さん、今度は勘違いしないようにしないと」
「そうですよ。私たち新しいを応援してますから」
に突き刺さる言葉に耐えられず、おかずの殘ったお弁當に蓋をした。
笑って返さなきゃいけないのに、その余裕がない。
消えそうな聲で「お先に失禮します」と告げ、もつれる足で立ち去った。
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