《付き合って結婚した後》ついに

翔はプロポーズしようと指を用意したのだが、逆に真奈も用意してしまっていた。

 2人は真奈が逆プロポーズをしようと知り合いのレストランに來ている。

「真奈ちゃんは何頼む?」

「パスタにしようかな。」

「じゃあ俺も同じのにしよう!」

翔はプロポーズの機會を伺っていたが、今回も見送りになりそうだ。

いや、今回は違う。今回こそは功させる!

「夜景、綺麗だな。」

「うん、ここにして良かった。」

真奈が選んだこのレストランは、し高臺にあるのか夜景が綺麗に見える。

「あのさ…今日真奈ちゃん誕生日じゃん、それでプレゼント用意したんだけどさ。」

「ほんと?嬉しい!」

翔は指った箱を渡した。

「開けてみて。」

「うん、何だろ…楽しみ」

は、指だった。

「真奈ちゃん、俺と結婚しよう。」

真奈は嬉しさと共に冷や汗がだらだらと出た。

逆プロポーズする予定で協力してくれるはずの知り合いの店員が焦っているのが分かる。

「俺、幸せにするから。」

「ごめん…」

「え…?!ダメって…こと?」

「違くて!私も、指用意しちゃってた。」

翔はしばらく固まってしまった。

真奈が指った箱を見せるとまたき始めた。

「じゃあさ、換しよ…?」

「うん…ごめん。」

知り合いの店員さんには悪いが、今回は何も無しにして貰おう。

せっかく良いシチュエーション等を考えたが、仕方ない。

「じゃあ、結婚してくれる?」

「はい…喜んで。」

「よっしゃぁぁぁああ!」

まさかの事態が起きた後の帰り道、2人はコンビニに寄った。

「何買う?」

「ちょっと…ね。」

真奈は何か覚悟した顔で栄養剤とか日用品がある窓側のコーナーへと向かった。

「そうだ!真奈ちゃん、誕生日ケーキまだだったよね、ここで買お…」

真奈は慌てて何かを戻した。

「どした?」

「何も?!さて、私チーズケーキがいいなぁ!」

何故か支払い時に真奈が払うと聞かなかったので任せると店から追い出された。

「ねぇ、何買ったの?」

「ふぇ?!」

「だってレジ行く前何か追加したろ。」

慌てて真奈はケーキを頬張った。可い。

「あのさ…どうかした?」

「何も?!」

真奈がこんなに慌てるのも珍しい。

結局寢るまで理由は分からなかった。

「いや〜、俺達ここまで來ちまったな。」

「…」

「真奈ちゃん?」

真奈はガバッと起きたかと思うと、ビニール袋から何かを取り出して、翔の顔面に掲げた。

ゴムだった。

「へ…?」

「…」

無言で真奈はゴムを見せて何か伝えようとした。

「だから…その…夫婦なら…こういうの…」

「ああ、いいよ。」

同棲はしていたが、まだキスした事しか無いのに真奈がこんな事するのは意外だった。

「ゆっくり、しよ…?」

「真奈、大好きだ!」

真奈がとても可く見えた。抱きたい。

意外とお互いに知識はあったので何の支障もなく事を済ませた。

しかも、とても盛り上がった。1箱使い切ってしまった程に。

「ありがとな。」

「うん…」

「明日、親に挨拶でも行くか。」

「…ない。」

「へ?」

「足りない…」

真奈は真っ赤になりながら使い切ってしまった箱を見てももう一度しようとした。

「お前!もう…」

「覚悟…出來てるから…!」

次の日、2人は恥ずかし過ぎて口を聞けなかった。

2人の結婚直前の語、

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