《遙か夢こうのデウス・エクス・マキナ》第九章 第四話 死兆星と恒星
公道を速で走行する反重力車が見える、中にいるのはイゼと楓だ。
「楓…あれって本當なの…?」
「えぇ、私が見たものが間違っていなければだけどね、大丈夫あの説明通りであれば止められるはず」
二人は何やら話しているようだがその全貌はつかめない。現在メガシティイブックまであと數分というところまで來ている、レーダーに映る禍ツ星は徐々にスピードを上げメガシティイブックに近づいてきている。
「純平!そっちの準備はどう?」
純平との通話はあれからつきっぱなしになっている、時折ドタドタと複數の足音が慌ただしく走っている音が聞こえてきている。
「なんとか飛行場の手配は3レーン分取り付けたよ。あとは高高度用カタパルトの設置と、落ちてきている衛星を打ち落とすための機兵を用意するだけだ」
「上出來!あとは私たちがそっちに行くだけね、あとは…祈りなさい」
「祈れって…」
何か言いたげな純平との通話を切り車をさらに浮かせアクセルを踏み込もうとする。
「イゼちゃん!飛ばすよ、しっかり摑まって!」
「う、うん!」
楓のその言葉を聞いた直後グンとにGがかかりシートに押さえつけられる、公道を走っている車の數々の頭上を追い抜きメガシティイブックへと向かうのであった。
「來た!」
純平の前に風を切りながら到著する超大型反重力車が止まる、しばらくして車後部のハッチが開き中からマキナと反重力バイクに乗った楓が出てくる。
「純平、待たせたわね。そっちの準備はどう?」
「問題ない、マキナをカタパルトに設置すれば準備完了だ。…デウス・エクス・マキナ、見ないうちに改修したのか?」
「まぁね、それよりもイゼちゃんをカタパルトまで案して」
「了解した、イゼちゃん!こちらについてきてくれ!」
そう言ってマキナをカタパルトまで案する、たどり著いた場所には巨大なカタパルトが設置されておりその方角は今まさに妖しいを帯びながら落ちてきている禍ツ星に向けられている。その両隣にも方角は違うものの同じようなカタパルトが設置されており一番左にはウーフーの機の姿があった。
「真ん中のカタパルトに仰向けになるようにってくれ、ったら後ろからレールが挾み込むようにして起き上がってくるからかないで待機していてくれ!」
ガコンと音と共にマキナがカタパルトに設置される、イゼは張からか深呼吸を繰り返している。そんな折ピピピッと通信がる。通信の主は楓だ。
「イゼ、大丈夫?」
「うん、…ちょっと張してるぐらい」
苦笑いを浮かべるイゼ。
「大丈夫、イゼとマキナなら絶対できる。教えたあれさえ使えば禍ツ星を押し返せるから絶対にやれる」
「…楓はすごいね…私にはないものばっかり持ってる」
「何暗くなってんの、當たり前でしょ?私はイゼちゃんじゃないの。その代わりにイゼちゃんも私が持ってないものを持ってる、そうでしょ?」
「…うん」
一拍を置いてイゼが返事を返す。
「いい?あれを使うタイミングは禍ツ星と接する前ならいつでもいい、ただし攻撃は絶対けすぎないこと。いいね!通信はまた繋げるから待っててね」
「うん」
一旦楓との通信が切れる、イゼは再び長い息を吐きぺちぺちとガントレットを付けた腕で頬を叩く。しばらく待っているとゴウンゴウンと音と共にマキナの機角度がカタパルトと共に微調整が行われていく、目標の禍ツ星は著々とメガシティイブック目がけて落下してきている。これを止めることができなければ地球は消えてしまうだろう、それだけはなんとしても避けなければならない。
微調整が済むとマキナに通信がってくる、楓だ。
「イゼちゃん、頼んだよ」
「…うん、行ってきます!」
その言葉と同時に発までのカウントダウンが開始される。
『…3…2…1』
「発!」
カタパルトから勢いよく飛び出しスラスター出力を全開にし、ブーストをかけ一気に禍ツ星へと接近していく。マキナの後方からは角度は違えどウーフーと後からやってきた衛星軌道作業用高圧裝甲特殊兵裝型メガワーカーがカタパルトから出され落下してきている人工衛星の処理へと向かっているのが確認できた。
「イゼちゃん、覚悟はいいね」
「うん、できてる」
改めて前方に向き直るイゼ、前方には徐々に近づいてくる禍ツ星。でかい、その一言に盡きる。一マキナの何倍あるのだろうか。紫に彩られた禍ツ星は大気圏へと突しているため煌々とその巨をらせながら速度を上げ接近してきている。
すると禍ツ星に変化がみられる、というのもレーダーに禍ツ星の外周部分にある六柱から微かにエネルギー反応があったのと目視でもわかったのだがが見える。そして次の瞬間の柱がマキナを襲う。
「ぐぅっ!」
の柱の攻撃をけて被害報告がパネルに表示される、被害は軽微であるもののダメージは免れない。多速度が落ちるもののの柱程度では止めることはできない、しかしすぐさま次のの柱の2撃目3撃目が襲ってくる。
「あれを使ってみるか…よっ」
腰部に新たに裝備されたワイヤーブレードを展開、ブレード部分からエネルギーを放出しシールド狀に展開し前方へと持っていく。2撃目3撃目が著弾するもワイヤーブレードのシールドにより放散、無事防ぐことができた。
「なんかおの橫の上っ側が変なじする…」
覚作モジュールを使ってるが故であろう、多慣れなさそうにしているものの問題はないように見える。
しかしマキナの勢いを殺さんと言わんばかりにの柱が次々と襲ってくる、それに対し放散させるマキナ。しばらくするとの柱の攻撃がやんだ、効果がないと判斷されたのだろうか、より禍ツ星は速度を上げ衝突せんと迫ってくる。禍ツ星まで殘り50Kmを切ったところでイゼはとある準備をする。
「そろそろ楓が教えてくれたあれを使ってみるか、こことここのロックを外して…モード・フィックスドスター!」
裝甲と裝甲の間が開き放熱を開始、スラスターは最大出力となる。ツインアイは蒼く輝き始め裝甲も微かにを帯びる、部裝甲は完全に開き切りマキナのコアらしきものが一部裝甲を除き剝き出しとなる。コアはまるで星かのように輝いておりまぶしいぐらいである。
「これがマキナの本來の力・・・・…?これなら本當に…」
禍ツ星とマキナの距離がさらにまっていく、そしてとうとう二つの星がぶつかり合ったのである。
「あっつ…こんのぉ、負けるかぁ!」
大気圏に突している禍ツ星の表面は高溫になっており、るのは強化されたマキナでないと無理じゃなかったのではないだろうかと考えられるほどである。ぶつかり合った二つの星は両者譲ることはなくせめぎあっている。
「まだまだぁ!絶対に…絶対に…地球を、守るんだあああぁぁぁ!」
その聲に呼応するかのようにマキナの出力が上がっていく。
「うおおおぉぉぉ!」
するとどうだろうか、いままでせめぎあっている狀態だったのが徐々にマキナが押し返している狀態になっているのである。
「だらあああぁぁぁ!」
押し返す速度は最初はじりじり押し返す程度だったものがぐんぐんと速度を上げていき高度が上昇していく、そして。
とうとう地球の衛星軌道上まで來たのだ、イゼは周りを見渡す。
「はぁ…はぁ…はぁ…ここが宇宙?すごい…綺麗」
「イゼちゃん!見とれてる場合じゃないよ!前見て前!」
楓から通信がる。実際そのとおりであり目の前ではなんと禍ツ星が球から変形をし始め次から次へと部から腕が飛び出し計6本、6本腕のヒューマンフレームの超大型機兵に変形したのであった。その姿は禍々しく圧迫をじるほどである。
「なんであれが…!?」
「楓知ってるの?」
「伝承に殘っているだけだったはずの機ディザスター・ギガスだよ!イゼ気を付けて!」
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