《付き合ってから結婚するまで》波先輩と帰る

夏休みも中盤になり、部活の疲れも出てきた頃だった。

「あぁぁぁぁ!もう疲れた〜!」

「そうだ、アイス買ってこーぜ!」

部活中にフリースロー勝負で同じ部の春樹に負けたのでアイスを奢ることになった。

「なぁ、あれ波先輩じゃね?」 

「いたいた〜!後輩君!」

波先輩が久しぶりに會えたのが嬉しいのか、ニコニコしながら寄ってきた。

「どうしました?」

「今日は私と帰らない?」

「変な勘違いされますよ。」

「やだな〜!私の友達も一緒だよ!ねっ、いいでしょ?」

波先輩の勢いに飲まれ、一緒に帰る事になった。

「紹介しまーす!私が倒れてた所を助けてくれた、後輩君でーす!」

「よろしくね〜!」

波先輩の友達とは、よく見かけていた取り巻きのような二人組だった。

「優人君でしょ?聞いてるよ〜」

波ちゃんが惚れるだけあるね。」

「ちょっと?!別に私やましい気持ちは無いからね?!」

「いい友達ですね。」

波先輩は照れていた。やはり可い。

菜と出會ってなければ、この時點で既に2.3回は告っていただろう。

「いやー、優人君凄いよね!他の子は倒れてても見て見ぬふりするのに。」

「いや、普通は助けますよ。」

波ちゃんったら、ずっと嬉しそうに話してるのよ。」

波先輩はやはり優人の事が好きなのだろう。

取り巻きの友達がどうにか波先輩といい関係になるのを助けようとしているのが分かる。

「後輩君って好きタイプとかあったりする?」

「え?!別に無いですけど…」

「じゃ、じゃあ、好みの髪型は?」

「黒髪ロングのストレート…って何言わせるんですか!」

多分波先輩は優人の事が好きなのだろう。

菜がいなければ、こっちから告白していたが今回はそうはいかない。

波先輩は分かれるまでずっと優人の事を気にしていた。

to be continued…

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