《彼氏が悪の組織の戦闘員Eなんですが…》第27話 何故ここに怪人が…
今日は授業が早めに終わり時奈とパスポートセンターへ行く予定だ。
鳴キュンが會いに…じゃなくて迎えに來てくれるから移は早いだろう。
「雪見様、舞川様…授業お疲れ様でございます」
と鳴キュンが高級車のドアを開けてくれる。
「授業頑張ったよぉ、鳴キュン♡」
「舞川さん…またぐっすり寢て…もがっ!」
とりあえず時奈の口を封印してようか。
時奈が青くなってきたのでようやく離して車に乗り込んだ。
パスポートセンターの駐車場に著くと、やはり目立つ高級車。
「では私はこちらでお待ちしておりますね」
「ええー鳴キュン著いてきてくんないのぉ?」
完全無視された。負けないぞ!
ん?私は何かの気配をじた。
後ろを見ると柱の影に誰かいやがるがあの髪…一瞬だが見覚えのあるものだ。
まさかな。
「時奈じゃあ行くぜ」
「はっはい!」
私達はパスポート申請窓口へ必要な書類を出して順番を待った。しだけ混んでるしな。
「時奈…ちょっとトイレ行ってくるな」
「あ、うん、順番まだだから。荷見ておくね」
と時奈と離れて私はトイレではなく柱に向かい隠れているそいつに問いただした。
「おいてめえ何コソコソ付けてんだ。ストーカーかよ坊ちゃん!」
サングラスを外し粟の髪ののしい顔立ちの男が指をに當てしっとしていた。
「時奈さんの安全を見守っているだけだ」
「それストーカーじゃね?」
「ストーカーじゃない!初めてのお使い時奈さんバージョンだ!」
「いや、時奈買いくらい一人でできるから!!」
こいつその為に病院を抜け出してきたのか、うぜえ。
「い、いや実はもう一つ理由があって…」
しかしそこできゃーっと言う聲が客かられた。そこには…
「はっはっはっ!年柄年中海外旅行に行こうとしている金持ち人間共!ここを潰してパスポートなどけ取れなくしてやるわ!!」
と怪人地球儀が現れた。
その名の通りデカイ地球儀に手足が生えている。
「おい、お前んとこの怪人が暴れてっけど?」
「襲撃は知っていたけど、時奈さんが今日じゃなきゃ嫌だっていうし、地球儀の休みと日程取れないし、代理の怪人は見つからないし。ほとんどゴリラ島で訓練されてるからね」
「おや、お前が一言今日はやめとけって言えば良くない???」
「そりゃ、言ったよもちろん、でもあれ人の話聞かないタイプでさ、「今日は凄く俺にとっていい日だって占い師が言ってたから」とかで電話切られた。充電切れたのかその後も繋がらないし來るしかなかった」
「やっぱりこれだから怪人はバカにされんだよ!どうすんだ?このままじゃヒーローがここに駆けつけるぜ?」
「その前に終わらす!」
*
「おやおや、こんな高級車に爺さん一人が待ちぼうけか?」
とどうやら車上荒らしと見られる男達が現れました。男達は二人組で見張り役と盜み役に分かれている模様。
「爺さん一人ならここへ縛っておこうぜ!」
と側にあった街燈に私を縛り付けました。
男達は高級車の鍵を私から奪い去ると中を調べもう一人は私に背を向けて回りを見ています。アホですか。
私はするりと縄を外して男の背後に忍び寄り口に瞬間睡眠ガスを當て素早く眠らせて代わりに街燈の下に縛っておきました。
そして変聲機で縛られている男の聲にして
「おい、誰か來た!早く出てこい!」
と言うとあっさり慌ててもう一人は顔を出して高級車から漁ったを抱えて飛び出してきました。
私は素早く男の首に手刀をしてぶ間を與えず
気絶させました。
一応この男にも瞬間睡眠ガスを吸わせておきます。
これで縛っていた男達を引きづり私はゴミステーションの中にれてかんぬきをかけておきました。
しばらくすると回収車が來て警察に通報されるでしゃう。
私は盜られた銀食などを拭きながら暇を潰した。
*
え?怪人??
まさかの2回目の遭遇!
と怪人が私に気付いて書類を取り上げようとした。
ダメ!これを今日出さないと!申請ができなくなっちゃう!
しかし怪人は取り上げて
「くくく!旅行は國で我慢しなさい!嬢ちゃん」
と破こうとしたら黒い帽子を深く被り黒いグラサンをつけてマスクをつけた怪しい男が現れて私の前に立つ。
嗅ぎ慣れた病院の匂いがする。
何してんの?この人…。
さらに黒マスクをつけた舞川さんがトイレから戻ってきて
「おやおや怪人様だ!こんな所に出くわすとは!あたし悪派だからサイン貰っていいすか?」
すると地球儀怪人が照れて
「ファンか…仕方ない、今回だけだぞ?」
と舞川さんが鞄から出したノートにサインしている。
しかも…練習していたのか、なんかよく解らない蕓能人みたいなサインだ。
舞川さんがサインをけ取る瞬間に彼がいて地球儀怪人の背中を蹴ると
「うおっ!?」
と制を崩してゴロゴロ転がり出した。丸いだけあってボールみたいに転がる。
それを追いかけて彼はボールと化した地球儀怪人にまた蹴りをれて舞川さんの方に蹴り返し、舞川さんがそれをまた蹴り返し二人でサッカーでもやってんのかみたいな空気になる。
怪人はそのうち酔って吐いて倒れたところで手足を彼が縛り、落ちていた書類を取り戻し私に預けて無言で去ろうとしたが私はガシっと彼の服を捕まえて
「何…してるの?栗生院くん…」
と帽子男に話しかけた。
ビクリとして帽子男は顔を振って人違いを裝っている。
「いやあ!とりあえずヒーローももうすぐ來るし、今のうちに書類申請して逃げようぜ!時奈!ほら、今なら順番待たなくていいや!」
と申請の書類を持ちカウンターへ駆け寄り提出した。
付の人は混していたが何とかけ取るとパスポートのけ取り日を伝えた。
振り返ると帽子男の栗生院くんは消えており怪人は職員に押さえられ他の客もザワザワしていた。
そしてそれに紛れて私たちがコッソリ駐車場に向かった頃にヒーローが到著したのか歓聲が上がる聲がした。
「はっ!危なかったな!また時奈がテレビに映ってたら大変な騒ぎだわ」
「でも目撃者いるしスマホで畫撮られて今度は舞川さんが標的になるね…」
「ああ…マスクつけてからだいぶマシだと思うけどよ」
「あれ?外も何か騒ぎになってる?」
窓から外を見ると警察がゴミ置場に集まっている。なんだろう?
「おやおや放火犯でしょうかね?」
と鳴島さんがしらっと応えた。
テレビでは謎のヤンキーと謎の帽子男がサッカーしながら怪人を弄んでいる畫や現場を見た人のインタビューなどが多數寄せられていた。
そしてコメンテーターは
「これは…一般人でも怪人は倒せるという可能がさらに広がりましたね!」
という意見で締めくくられていた。
また悪の組織に風評被害が…。
私が今日パスポート取りに行かなかったら良かったのかなぁ…。タイミングほんと悪いよ…。
さらに驚いたのが舞川さんは翌日金髪な髪のを黒に染めてきた。
畫に映っているし、制服はまたうちの子校だからしでも噂を消す対策だった。
ちなみに何人か上級生にも不良やギャルで金髪の子もいるしね。
note+ノベルバ+アルファポリス+電子書籍でエッセイ、小説を収益化しつつ小説家を目指す日記
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