《彼氏が悪の組織の戦闘員Eなんですが…》第50話 コタちゃんを捕まえろ
クリスマスが終わり一気に正月雰囲気に突した街では年末のセールが開始されている。
學校は休みになりバイトもこの時期は忙しくなる。
その前に枝利香さんの正確には高志くんの子貓の寫真を撮って栗生院くんに見せるってライメで言ったのでそのことを枝利香さんに言うと
「んじゃ、今日バイトが終わったらおいでよ!夕飯もうちで食べりゃいい!」
「ありがとう!枝利香さん!」
「ところで…時奈…どうだった?」
これはまさか!この質問は…リア充のよくあるクリスマスどうだった?か?
待機中の枝利香さんにどう応えたもんかと考える。
(そりゃお前…やんわりお茶濁しとけよそこは!)
(でもお…一回くらい自慢?みたいなしとくべき?)
(バカッ!そんなこと言えるかっ!)
と私の中で急會議が行われた。
(しかし枝利香さんのあの顔は聞き出される可能が高いであります!)
(お前っ!それでいいのか?二人の思い出をベラベラ喋るなんて!バカが!)
(ええ、この件に関しては一旦保留で話題を逸らす方向でいきましょう!)
と纏まったところで
「そ、そういえば子貓の名前は琥太郎ちゃんだっけ?」
「ん?そう琥太郎だよ。まぁ略してコタって呼んでるけどよ!まぁヤンチャなヤツでな…この前もー…って逸らすなっ!クリスマスのことだよ!栗生院と會ったんだろ?元気だったのか?」
はっ!普通に生存確認だった!!
「う、うんまぁその元気でしたよ?思ってたより全然元気…サンタの服著てね、カモフラージュだっけ?その日なら紛れられるからって…」
「おお、人はサンタクロースじゃん」
うん、めっちゃカッコいいサンタだったよ!ありがとうございました!あれこそ寫メ撮りたかった!くそう!撮りたかったけど撮れない!!このもどかしさよ!
「…まぁ全部聞いたよ…枝利香さんも知ってたんでしょ?彼が…元総帥ってこと」
「んー、まぁな…鳴島さんと會った時だしな…。いつかは時奈も知ることになるとは思ってたがな……鳴島さんも元気なのか?お前らは會えたみたいだけどー!」
あ、そっちね?
「何か…鳴島さんの命と引き換えにあの日だけ外出させてくれたみたい…次の日には帰ったから計畫実行までは派手なきしないみたいだよ」
「次の日…へー、次の日か…ふーんほおおおお」
ぎゃーーーっ!墓掘った!
「時奈も大人になったもんだな…」
「ベツニナニモナカッタデアリマスヨ…」
赤くなりながら私はロボット化した。
「突然カタコトになってんぞ?まぁ野暮だなこれ以上は聞かないでやろう」
「アネゴ…」
「だから変な喋り方すんなっての!」
何とか乗り切った。
正月のBGMが既に流れているスーパーのレジバイトを終わらせて私は夜、舞川家に久々に訪れた。既に舞川母は出勤したようだ。枝利香さんも先ほどバイトから帰ったばかりで弟たちはご飯を作って待っていた。中二の高志くんが料理を作り、小五の誠也くんが洗濯をたたんでいる。偉い!
と思ってたらビロリと頭にブラジャーをつける。デカイからおばさんのだな…。
「ふははは!我は怪人ジャーブラだ!膝まづけ!人間どもー!」
と怪人ごっこを始める。
バシン!!
といつもの竹刀が振り下ろされた。
「誠也…お前學習しろよ…そういうのは見えるとこに著けても意味なんかないだろ?」
と良くみたら高志くんのが盛り上がっている。
「俺…朝起きたら姉ちゃんよりが大きくなっていた!!」
バシン!!
「アホども!さっさと片付けろ!」
「「へい姉…」」
あははと呆れながら笑うがやはり男はが大きい子が好きなのか…というか幻滅されてたらどうしよう…今更ながら真っ青になる。
「あ、雪姉久しぶり!」
「久しぶり誠也くん、怪人ごっこ流行ってるの?」
「うん、學校でねー…だって悪の組織無くなって怪人も街から消えたし…今更ながらさ、ヒーローごっこするにも悪いないと始まんないじゃん?悪役の重要さをに染みたぜ…」
としみじみ語る。
「ところでコタちゃんは?寫真撮りたいんだけど」
さっきから見當たらない。
「コタは今日松原さんのとこにお泊りしてるな…一緒に行って寫真撮らせて貰うか?誠也連れてってやんな」
「う、うんちょっとだけ撮らせてもらおうかな」
と私と誠也くんは同じ団地の松原さんの部屋に向かう。
松原さんは気の良い貓好きのバツイチシングルマザーで娘の小五の詩織ちゃんと暮らしているそうだ。ちなみに詩織ちゃんと誠也くんはもちろん馴染みだ。
チャイムを鳴らすとの黒髪ロングのお風呂上がりの詩織ちゃんが出てきてちょっと赤くなる誠也くんは
「よ、よぉ…コタいる?ちょっと雪姉が寫真撮らせてほしいんだって」
「あ…こんばんわ雪見お姉さん…誠也」
と禮儀正しく挨拶される。
「さっきね、コタちゃんとお風呂ってて引っかかれちゃった」
と腕の絆創膏を見せると
「あっあいつっ!!」
と誠也くんは怒った。
「いいの、ヤンチャだしね、それより今タオルで拭こうとして逃げちゃって…」
と奧から凄い音がした。
ドンガラガシャーン!
パリン!
ドカッ!バササ!
「コタちゃーん!!大人しくしてーーー!」
と詩織ちゃんのお母さんの悲鳴が聞こえた。
私と誠也くんはとりあえず中にり玄関を閉めて捕獲に協力することにした。
部屋は見事にぐちゃぐちゃにされていて今は詩織ちゃんのベッドの下に潛り込んでいるらしい。
詩織ちゃんの部屋の戸を靜かに閉めて私と誠也くん、詩織ちゃんは挾み撃ちで追い詰めることにした。ギラリとる目が三方から迫る私たちを見ていた。
「コター?出てこーい?今なら許してやるぞー?なっ?」
と誠也くんが聲をかけ手をばすとシャッと引っ掻かれた。はい犠牲者また出た。
「痛え!!あの野郎!!」
「私がやる!コタちゃん?ほらおいで?一緒に遊ぼう?ねっ?まだビショ濡れだし?そんなとこにいると風邪引くよ?」
とフリフリ貓じゃらしでつる。
しかし無視されている。
「くっ!…警戒が凄い!」
うんまぁ貓だけにね…。
「雪姉!なんか策はないの?」
「掃除機だね…あれに反応して絶対出てくるからそれを利用して捕まえよう!チャンスは一回だよ?」
と掃除機作戦にうなづき私たちは準備する。
まず私が正面から掃除機をれる。音にビビったコタちゃんがベッドの左右どちらから逃げてくるところを誠也くんと詩織ちゃんが待ち構え捕獲するという単純なやつだ。
そして作戦決行!スイッチをれズイッと正面から迫る大きな音のに怯えてとうとうコタちゃんが出てきたが…出てきたが!
バシンっと掃除機を攻撃して私に飛びかかってきた!
「ぎゃっ!!」
ドタンと倒れベッドのヘリに額をぶつけて額からが出た。
「きゃーーー!雪見お姉さん!!」
「雪姉がコタに殺されたー!!」
いや、死んでねえよ、まだ…。
しかしコタちゃんは私の両手にしっかり挾まっていた。こいつを撮影しないと彼とライメできないしな!離すものかあああ!
ガブガブ手を噛まれ痛いけど離さない!
私はだらけでんだ!
「早く布と餌持ってきて!!」
「「了解!!」」
とドタバタ音がして一回こけた音がしてその後に
バチン!!
と音が聞こえたけど、真っ赤になりながらほっぺに手形を殘してタオルを持ってきた誠也くんと同じく真っ赤になりながら餌を持ってきた詩織ちゃんはお互いにフンと橫を向いている。
何があった君たち。
とりあえずコタちゃんが餌を食べてる隙にタオルで優しく拭いてやる。あ、ちょっと私のがタオルに落ちたけど今がチャンス!パシャリとなんとか撮影に功し一息。
「雪姉!!しっかり!!死ぬなー!」
「今先生呼ぶから!」
この団地には先生というあだ名の醫學部の學生がいるのだ…。先生に手當てをけ私は何とかライメを送った。
すると速攻で返ってきて
(鰻重:ちょっと!何でタオルに著いてるの?何があったの?貓は可いけど!牛丼さんどうなってんの?)
とめちゃくちゃ心配された。
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