《【書籍化】生贄になった俺が、なぜか邪神を滅ぼしてしまった件【コミカライズ】》悪魔族に目を付けられる
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『それで、リカルドの安否ははっきりしたのか?』
靜かな聲が通る。廃墟と化した建の地下にある薄暗い部屋。
地面には魔法陣が描かれ、燭臺は髑髏を置臺に使っている。後ろ暗い連中が止された儀式などを行っていた場所なので話をするには適していた。
「はっ、ロード。奴が擔當していました迷いの森。その魔力スポットに埋められていた虹ニンジンはすべてなくなっておりました」
デーモンロード直轄の十三魔將。そのの一人【支配】の肩書を持つアークデーモンは報告を行っていた。
エリバン王國の國土の一部である迷いの森にて実験を行っていた【剎那のリカルド】が、ある日を境に消息を絶っていた。
本來であればあるはずの定期報告がなかったこともあり、デーモンロードは【支配】に命ずるとリカルドの様子を探らせた。
実験容は、錬金などに高い効果を持つレア野菜【虹ニンジン】の育だ。
リカルドは迷いの森の富な魔力に目をつけて人工栽培を試みた。もし功していたなら、デーモンロード陣営は大幅に戦力を底上げし、今頃エリバン王國を躙していただろう。
「加えて、エリバン王國でアークデーモンの討伐が発表されたようです」
『それはリカルドで間違いなかろう』
アークデーモンは悪魔族の中でも四闘魔の次に高い地位を持ち、デーモンロードの手足となり世界を滅ぼそうとする者たちだ。十三魔將以外にも存在しているが、連絡が斷たれたタイミングを鑑みると間違いなさそうだ。
『策を見破られ、人族ごときに後れを取る……。悪魔族の面汚しが』
デーモンロードの苛立ちがその場の空気を震わせ、燭臺が弾け飛んだ。
「それともう一つ……、こちらは流石に真実かどうかわからないのですが」
『なんだ?』
デーモンロードが短く言葉を放つ。苛立っている証拠だ。
「人族どもが勝手に騒いでいるだけで、まさかあり得ぬとは思うのですが……」
『くどいっ! 結論から言えっ!』
デーモンロードの怒りに【支配】は息をゴクリと飲むと答えた。
「邪神めが討伐されたそうです」
『は?』
ここにきてデーモンロードの聲から驚きがれる。
『貴様、それがどういう意味を持つのかわかっているのか?』
デーモンロードは確かに邪神の気配を見失っている。頭に様々な考えがよぎる。
「邪神を討伐したという者の名はエルト。イルクーツ王國で農夫をしていたところを生贄に捧げられたようです」
『の、農夫だと?』
デーモンロードが聲を荒げた。
歴戦の戦士の名が當然上がるかと思ったが、まさかの報告だ。
「ミスティを崇める神殿も審議を行い、公式にエルトとやらに【聖人】の稱號を與えております」
『聖人か……それほどの』
『その話の裏をとれ。各國で暗躍している十三魔將へ連絡し報を集めよ。もしその話が本當なら……』
【支配】はゴクリとを鳴らす。
『その人族を滅ぼさねばならぬ』
邪神を倒したというからには、相當危険な能力をめている可能がある。
こちらの計畫を潰し、十三魔將であるリカルドを滅ぼしている以上、いつその人の剣が悪魔族に向くとも限らない。
『して、エルトとやらは現在何をしている?』
デーモンロードはエルトの向を確認する。
「エルトとやらは現在、グロリザル王國へ向かっているようです」
グロリザルとは、エリバンから北東に位置する山脈に囲まれた國だ。
デーモンロードは報を思い出すと、部下に聞く。
『かの國は現在ヤツが作戦行中ではなかったか?』
悪魔族の暗躍は各國に渡って行われている。特にグロリザル王國は現在重要な計畫を進めている。
「ええ、例の塔から古代の(アーティファクト)を回収するため念な計畫を実行しています」
そのために、様々な國に潛伏し、暗躍しているのだ。デーモンロードはそのの準備の一つを思い出す。
『能力がわからぬとなると危険だ。まずそのエルトとやらの能力を探り知らせろ』
しばらくの間、沈黙すると部下が話始める。
「私に考えがあります」
『申してみよ』
「やつらが向かう先にちょうど良いモンスターがおります。戦わせて戦力を測るというのはいかがでしょう?」
そのモンスターの名前を聞いたデーモンロードは、逡巡すると頷いた。
『確かに、あれならば力を測るのにうってつけ。早速仕掛けるように手配しろ』
「はっ!」
部下は返事をすると早速準備を始めた。
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