《【書籍化!】【最強ギフトで領地経営スローライフ】ハズレギフトと実家追放されましたが、『見るだけでどんな魔法でもコピー』できるので辺境開拓していたら…伝説の村が出來ていた~うちの村人、剣聖より強くね?~》第86話 うち直した寶剣の切れ味は尋常ではなかった

遂に書籍第一巻本日発売です!

昨日は張で寢れませんでした!

書籍特設サイト・コミカライズ読めるサイトのリンクがページ下にあります! ぜひ見てください!

本屋さんで平積目撃証言たくさんいただいています! 是非お近くの本屋さん覗いてみてください!

サーガフォレスト様の公式Twitterにて、ナスターシャなどのキャラクター設定畫像公開されています! ぜひ見てください!

「ふっかぁ~つ!!」

木像の表面が崩れて、中から赤髪のが現れた。

「ええと、どちら様でしょうか?」

驚きすぎて思わずかしこまってしまった。

「え? アタシ? 見りゃわかるでしょ、大英雄カノン様だ! 復活させてくれたのは君かな? お禮にサイン書いてあげよっか?」

架空の英雄を騙るが木像から出てきてしまった。

僕はフリーマーケットの店主さんの方を見る。

「返品ならけ付けないよ。私だって、木像の中にこんな子がってるなんて知らなかったんだよ」

そんなぁ……。

「ええと、何故君は英雄カノンを騙っているんだ? そもそも、どうして固められて木像の中に居たんだ?」

「違う違う! アタシが本の大英雄カノンなんだってば! 見ればわかるでしょ」

どうも、英雄カノンであるという主張を曲げる気はないらしい。

「メルキス様、その人本の英雄カノンですよ!」

戻ってきたナスターシャが、目を丸くしてんでいた。

「カノンちゃん、今までどうしてたんですか! 心配しましたよぉ~!」

ナスターシャが英雄カノンの肩を摑んでゆさゆさと揺さぶる。

「お、ナスターシャ姉ちゃん久しぶり~! 悪いね、なんか魔族の罠に掛けられて封印? かなんかされてたみたいでさ? わっはっは!」

「笑い事じゃないですよぉ~! 本當に心配したんですから!」

「ええと、2人は知り合いなのか?」

「はい。昔魔族と戦って瀕死になっていたところをたまたま見つけて、しばらくの間匿っていたんですぅ」

「いや~、あの時は本當にナスターシャ姉ちゃんに世話になったなぁ。わっはっは。ところで、あれからどれくらい経った? アタシはどれくらい封印されてたんだ? 2,3日? もしかして、1週間くらい経ってたり?」

その時、街の北門の方から悲鳴が聞こえた。

「大変だ! モンスターの大群が北門を突破した! 街の冒険者だけじゃ持たない! 皆避難するんだ!」

さらに――

「南門の方にもモンスターが出て、冒険者が手も足も出ずやられてる!」

街の主要出口が一気に破られて、街はパニックになる。

「いくぞみんな! まずは北門のモンスターを片付けよう!」

南門の方も心配だが、今はそちらまで回せる戦力がない。南門の方は、街の冒険者さんたちがなるべく粘ってくれることを期待するしかない。

「じゃ、アタシは南門の方いくわ」

と、復活したばかりの英雄カノンが軽い足取りで歩きだす。

「ナスターシャ、あの子に任せて大丈夫なのか?」

「は、はい。大丈夫だと思いますぅ。カノンちゃんに戦わせると別の心配が増えるのですけれどもぉ……」

英雄カノンの語り継がれている武勇伝は、結局どこまでが本なのかよくわからない。だが、ナスターシャが大丈夫というのならきっと大丈夫だろう。

僕たちは急いで北門へと向かう。

――――――

“グルウウウウウウウウゥ!!”

北門の側では、大型モンスターが咆哮している。

メタルアームグリズリー。

鎧にを包んだ巨熊だ。金屬沢をもつ鎧は非常に厚く、並大抵の武では歯が立たない。

鎧の背中部分が何か所かし凹んでいる。恐らく、街の防壁に設置された大砲をけた跡だろう。

耐久では、全モンスターの中でも相當上位にる。

さらに悪いことに、後ろにはゴブリンとトロールの群れがついて來ている。

街を守っている冒険者さん達は、陣形を崩されて散り散りに逃げていた。このままでは、あっという間にこの街はモンスターに制圧されてしまう。

「氷屬下級魔法“アイスニードル”5重発

エンピナ様が得意の魔法多重発をメタルアームグリズリーに見舞う。が、無傷。厚い裝甲には傷一つない。

「ほう、思ったよりいではないか。では、上級魔法氷屬魔法――」

「駄目ですエンピナ様、街の中で上級魔法なんて使ったら街がめちゃくちゃになってしまいます!」

「むぅ。では仕方ない、あの大は我が弟子に譲ろう。我は小でも散らしているとするか」

エンピナ様が、下級魔法を連して、小型モンスターを押さえてくれる。

「こい、メタルアームグリズリー! 僕が相手だ!」

僕は、メタルアームグリズリーの振り回す腕をギリギリで見切って掻い潛る。

僕には、ドワーフの皆さんにうち直してもらった“寶剣ドルマルク”がある。

その効果により、に著けているだけで能力が向上し、攻撃を難なく見切れるようになっているのだ。

「そこだ! ロードベルグ流剣52式、”流水剣”!」

“するり”

寶剣ドルマルクの刃は、大砲すら弾き返す厚い裝甲をものともせず、豆腐の様にあっさりと斷ち切った。

真っ二つになったメタルアームグリズリーのが地面に崩れ落ちる。

「これが、村の皆さんの力を合わせてうち直した剣の力……!」

恐ろしいほどの切れ味。この剣さえあれば、どんな敵にだって勝てるような気さえしてくる。

「こちらも終わったぞ、我が弟子」

いつの間にかエンピナ様が、小型モンスターを全て片づけていた。

「思ったほどの數ではありませんでしたね。我々の出る幕がありませんでした」

「わ、私は戦わずに済んでほっとしていますぅ……」

と、後ろで敵の出方を伺っていたカエデと、その橫で小さくなっていたナスターシャ。

「よし、急いで南門の方に戻るぞ! 英雄とはいえカノンが心配だ!」

「「「了解!」」」

僕たちは急いで南門の方へと駆けだした。

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