《【完結】悪と呼ばれたもと王妃はもうも結婚もコリゴリなのです》ミラージュ大教會にて〜Part2-II
「兄上。なぜわたしまで行かねばならないのです。」
ミラージュ大教會へ向かう馬車で、ディエゴのとなりに座らされてしまっているイアンはディエゴの前に座っている、きらびやかにしい兄の婚約者をにらんでやりたい心境を我慢する。
このさえいなければ、ダイアナは幸せになれただろうに…。
まったくこんな派手なの何がいいのか。
「一人では不安だからな。おまえも小さいころからダイアナとともに遊んだのだから、彼のことはよくわかっているだろう?」
「それは…まぁそうですが。」
ダイアナはこのファビアという婚約者が太であれば、まさに月のようなだ。
ながら夫を支えるというのがぴったりのしとやかな淑。
しとやかな淑ではあるが、こうと決めれば絶対にかないという頑固な面もあった。
だからこそ淑としてコツコツ努力もできたのであろうが…。
「彼には、ミラージュ大教會の管理を任せたりして、し期待をさせてしまったようだ。管理を皇太子妃に戻すにあたり、彼の気持ちを最大限わかってやれるのはおまえしかいまい。」
「……」
イアンは何も言わずそのまま窓の方を見ていた。
なぜ僕が…。
けれど…ダイアナはきっと打ちひしがれるだろうから…僕しかめられる人間はいないのかもしれないけれど…。
◇
ごくり。
唾を飲み込む音が聞こえなかったかなとファビアは思わずちらっと眼だけをかしてみたが、大丈夫そうだった。
シスターたちは困った顔をしている。
「會議室を用意しておいてくれたか?」
「はい。こちらへどうぞ。」
ディエゴが言うと、館長はそそくさと案してくれる。
會議室の中にると、ダイアナはまだ席についていなかったため、館長が「呼んでまいります。」とまたそそくさと出ていった。
ディエゴの左隣に座るイアンは會話を拒否したいのか窓の外に視線を向けており、ディエゴはこっそりと右隣に座るファビアの手を握り、一瞬気配を消してから、
「普段どおりのお前が一番いい。」
というとすぐに手を放した。
普段通り?
はて?どういう意味かしら。
こっちは張しているって言うのに何を言ってるのかしら?
と、考える間もなく扉が開き、ダイアナが室してきた。
「もういらしてたのですね。刺繍にすっかり夢中になっておりましたわ。子どもたちが放してくれませんの。」
にっこり笑いながらダイアナは忙しそうにディエゴの前の席に腰を下ろし、館長がファビアの前に座った。
相変わらずしい。
和な天のようなその風貌にはほれぼれするとファビアはダイアナを見た。
自分にはないしさ。
そして自分にはできない淑のたしなみを知っている人。
ここで過ごす子どもたちの姉や母のような役割ができる。
本來ならこういうこそがミラージュ大教會には必要なのだろう。
自分のようなおてんばは向いていない。
「ダイアナ嬢。ミラージュ大教會の管理についてだが、今まで無理を言ってお願いしてしまっていたが、この教會の管理は本來なら、わたしの妻である皇太子妃の役割。2か月後にはこちらにおられるファビア嬢と婚禮を結び、皇太子妃となられる。ファビア嬢へ、管理責任を返還願いたい。」
ダイアナはじっとディエゴを見ている。
「そうですわね。本來なら皇太子妃様の管理下ですわ。けれど、できますかしら?ファビア嬢は見たところ、刺繍やお菓子づくりなど苦手とされているようでしたけれど、ミラージュ大教會の管理はここで暮らす孤児たちの信頼を勝ち得ないとできないことですわ。そういう努力もされない方が管理されてもよいのですか?」
おっと。真正面から…來るのね。
けれど。事実。
わたしは淑のたしなみはへたくそだし自分で學ぼうともしないもの…。
正論よね…。
「ああ。問題ない。」
ところがディエゴはあっけらかんと言ってのけた。
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