《出來損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出來損ないをむ》3
(いい天気だなぁ~…)
教室の窓から見える景に、クーリアは眠気をわれていた。
すると案の定、クーリアはうつらうつらと船を漕ぎ出した。
「こらぁぁ!!また寢てんのかぁ!!」
そして遂に完全に夢へと墮ちようとしたその時、教室に怒號が響き、クーリアを現実へと引き戻した。
クーリアを引き戻したのは現在授業をしている先生。名前はナイジェル・マンセル。強面の男教師だが、生徒のことを大切に思っており、そのため生徒からの信頼は厚い。
「…寢てません。寢かかってただけです」
「どっちも一緒だぁ!!」
今にも頭の管が切れてしまいそうな勢いでナイジェルは怒鳴りつける。
だが、怒鳴られている當の本人は気にもしていない。
(あ、蝶々。)
現にナイジェルを見ず、窓の外の景だけをただ眺めていたのだから。
「くぬぉー!おい!クーリア!じゃあこの問題を解け!!」
黒板に書かれた問題を指し示し、クーリアに解くよう迫った。
だが、その問題はまだ習っていない範囲であり、答えられるはずが無い問題だった。
「…560」
そう。はずが無いはずだったのだ。
だが、あっけらかんとクーリアはその問題の答えを出してしまった。
「せ、正解だ…」
しかも正解。これで適當に答えた訳では無いということが証明されたようなものだ。
(午後は…あ、早く帰らないと行けないんだった。)
クラス中の視線を集めながら、クーリアはもう既にその問題のことよりもこの後の予定を考えていた。
クーリアにとって、たかがそれだけの問題だったのだ。解けて當たり前の問題。だが、その當たり前が全員の當たり前ではないのだと、クーリアは知る由もなかった。
……否。分かっていたが、あえて分からないふりをしていた。その方が他の生徒に絡まれにくいということを、経験として知っていたからである。
「なんでいつもその調子でいてくれないんだ…」
思わずナイジェルはそんなことが口かられた。それをしっかりと聞いていたクーリアは、しっかりと面と向かって答えた。
「だってめんどくさいじゃないですか」
堂々と、呆れるほどハッキリとクーリアは言いきった。
それを聞いていた周りのクーリアの友人は、いつもの事だと諦め顔をするのだった……
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