《(本編完結・番外編更新中です) 私のことが嫌いなら、さっさと婚約解消してください。私は、花の種さえもらえれば満足です!》思い出してきたら…
読んでくださって、ありがとうございます!
目がさめたら、王都の屋敷の自分の部屋だった。
「ライラっ!」
泣きそうな顔でのぞきこんできたのは、お母様だ。
おきあがろうとしたけれど、の節々が痛い。
そばにいた執事のライアンが、さっとクッションを背中にあててをおこしてくれる。
「ありがとう、ライアン」
「お嬢が無事でよかった…」
そうつぶやいた、ライアンの目がうるんでいる。
すごい心配かけたみたい…。
「ごめんね、ライアン」
私がそう言うと、ライアンが目を潤ませたまま、くしゃりと微笑んだ。
「…ええと、私、…階段から落ちたような…。…うん、落ちたよね? それで、どうなったの…?」
「ライラは階段から落ちたところをアルフォンス殿下に助けられたのよ!」
お母様が言った。
「…え、アルが?! …じゃあ、あの時、私が最後に見たのは、やっぱり、アルだったんだ…」
「アルフォンス殿下がけ止めてくれたおかげで、ライラは無傷で助かったの…。ライラが意識がない間も、毎日、お見舞いにきてくださってたわ」
「…え? 意識がない間って?」
「ライラは5日も眠ってたのよ!」
「5日?!」
あれから、5日もたってるなんて…。
だんだん、あの時のことをはっきりと思い出してきた。
私は、はっとして聞いた。
「パトリックはどうなったの?!」
私の言葉に、お母様の顔がくもる。
「私が説明しよう」
そう言って、部屋へって來たのはお父様だ。
ベッドのそばまで來て、椅子に座った。
そして、私の頭をなでて、言った。
「ライラの意識が戻って本當に良かった。…それと、長い間、気づいてやれず悪かった」
「…え?」
「パトリック君のことだ。ずっと、ひどいことを言われてたんだろう? パトリック君に全部聞いたよ。ライラが傷ついているのに、全く気づかなくて、本當に申し訳なかった」
そう言って、お父様は私に頭を下げた。
…え? パトリックが、自分で言ったの?
茫然としている私に、お父様が靜かに説明をはじめた。
「まず、婚約は解消となった。うちのほうから婚約破棄をしてくれと公爵から泣きながら詫びられたが、これ以上ことを荒立てたくはないからな。あと、パトリック君は、ライラに直接會って謝りたいと言ったが、それも斷った。彼は、今、魔力治療院へ院している」
「院?」
「パトリック君は、あのボリス子爵家の娘に、長くられていたから、治療をしないといけないらしい。あの娘には弱いものの魅了の魔力がある」
「やっぱり、魅了…。でも、あれで弱い力なの?!」
「ああ、測定すると、魅了の力は弱いそうだ。パトリックの心が弱っている時につけいって、それから、時間をかけて魅了したんだろう」
「…それで、アンナさんのほうはどうなるの?」
「今、魔力院の中にある、魔力を封じられる部屋で捕らえられている。興狀態で、わけのわからないことをわめいているらしい。彼も治療が必要みたいだ。…ライラを階段から落とした罪を裁くのは、まだ先になるな…」
お父様が悔しそうに顔をゆがめた。
その時の狀況が頭に浮かんできた。
々思い出してきたら、…えっと、私、まずいんじゃない?!
「どうしよう!!」
思わず口をついてでた。
「どうした、ライラ?」
お父様が心配そうに聞いてきた。
「私、あのあたり一帯、花の種だらけにしたような気がするんだけど…。もしかして、私の力、ばれちゃった?」
おそるおそる聞いてみた。
「いや、アルフォンス殿下が、ライラの力が公にならないよう素早く処理してくれたから大丈夫だ。ライラの命を救ってくださったアルフォンス殿下にはどれだけ謝してもたりないな…」
そう言って、お父様は目を潤ませた。
あと、2話です。今日、完結まで更新できればと思っています。
ブックマーク、評価、いいねをくださった方、勵みにさせていただいています。
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