《いじめられっ子のキャJKは自分を変えるため、ダンジョンに挑む〜底辺弱者は枕とレベルアップで強者へと駆け上がる〜》カップ麺に涙を流す
お腹も空いたし、ゴリラの皮一枚を手にして私達は外に出た。
そのまま買取屋へと足を運ぶ。そこには々な探索者達が揃っていた。
殆どの人は武や防を所持している。対しては私はジャージである。
ヒノは小さくなってポッケにっている。
『サポータ』と言った々と探索のサポートをしてくれる人を雇って、大きな荷を運んでいる人も居る。
探索者が集まり結した企業的なモノをギルドと良い、大きなギルドになると専用の買取屋があるらしい。
私の順番が回ってくる。姿が姿なだけにんな人に奇妙な目を向けられた。
さっさと終わらせよう。
ダンジョンの売りは一度鑑定に掛ける必要がある。詳細が分からないのに売値なんて付けれない。
鑑定スキル持ちが仲間等に居たら、鑑定料が引かれる事は無い。
「五百円にります」
低いレベルのモンスターの素材など、鑑定料を引かれたらこんなモノだ。寧ろ今の私でも倒せるモンスターで五百円は高い方である。
五百円玉をけ取り、ポッケに仕舞う。
さすればヒノが食べて仕舞う。これで安心安全である。
その足で私は次にコンビニへと向かった。
コンビニを利用するのは久しぶりだ。お父さんとい頃に來てから二度と利用していなかった。
スーパーとかの方が安いけど、やっぱりコンビニに行きたくなるよね。
手に取ったのはカップ麺と水のペットボトルである。
購し、お湯を注ぐ。家でお湯なんて使えない。
そのまま時間が経つのを空腹に耐えながら待つ。
時間経ち、私は蓋を剝がした。
割り箸を割り、食べる事にする。
「割り箸綺麗に割れた⋯⋯いただきます」
一口食べる。カップ麺も懐かしい。
一度食べた後からはお父さんが自作のスープで麺類は作るのでカップ麺にお世話にる事は無かった。
昔食べた事があり、その時の思い出が蘇る。次に今の人生が思い浮かぶ。
「味しい」
涙が流れてしまう程に私はしていた。その景を見ていた店員二人。片方は店長の様だ。
「店長、あの人泣いてますよ」
「きっと複雑な家庭環境なんだろ。ジロジロ見るな」
間違ってない。だから店長、あんたもジロジロ見ないでしい。
涙が戻って行く。
それから同じ様にヒノを隠れ蓑に使い、不意打ちでモンスターを倒しまくった。
慣れて來たらだいぶ楽に倒せる様にった。
結果、一日で五千円も稼ぐ事に功した。時々しか素材がドロップしなかったのは泣ける程に辛かった。
時々裝備のドロップもあるようだけど、そう言うのは無かった。
「五千円! 五千円!」
私は一枚の紙を丁寧に両手で広げる。私の一日の果。
これで一週間は余裕で持つ。
未だに防も何も無いから、効率的に狩りは出來ないけど。
後しで目の前のダンジョンは消える様だし、ボス戦でもやろうかと思ったけど、ネットの報的に不意打ち出來そうに無いし、正面から戦うのも無理だし、無視する事に決めた。
消えるまでせいぜい私の人生を潤わせてくれたまえ。
「おやすみ」
◆
七瀬世羅
レベル:11
スキル:【神保有者】【魔剣契約者】【痛覚耐Lv4】【神保護Lv1】【気配遮斷Lv2】
◇
◆
神:ヒノ(枕)
所有者:七瀬世羅
レベル:4
スキル:【破壊不可能】【自由移】【自由意志】【回復魔法Lv4】【催眠Lv4】【質化Lv4】【睡眠回復】【サイズ変化】【質保護】【収納空間】
◇
◇
飢えた魔剣《ブラッド・シュヴェールト》
所有者:七瀬世羅
レベル:2
スキル:【破壊不可能】【保存】【吸Lv2】【自己再生Lv2】【長加速】
◆
翌朝、水分だけ取って學校へと向かう。
登校と言えばアイツも當然居る。
「おはよう世羅ちゃん」
「あ、うん。おはよう滝宮君」
「貴音って呼んでって」
「あーうん」
私の隣を歩く馴染。
話し掛けて來られても困るから止めてしいが、相手には通じないし自分から言う事も無い。
「なんか世羅ちゃん顔、明るくったね?」
「え? そんな変わらないと思う、けど⋯⋯」
もしかしたら昨日のまともな食事のおかもしれない。
そんな思いがキーホルダーにっているヒノにも通じると嬉しい。
毎朝苦痛の登校もヒノが傍に居ると考えたら気持ち的に楽にる。
「⋯⋯その、何かあったら本當に何でも言ってね。力にるから」
「何も無いよ」
言ったところで何かが変わる訳でもない、寧ろ人気者のこの人が関わったら余計に悪化するだけだ。
私の事は私だけにしか解決出來ない。教師、親、友、馴染だろうが関係ない。等しく皆意味をさない。
頼りにらないし頼りにしても何かが変わる訳では無い。
人の思いや気持ちは簡単には他人に分からない。
それに、私には親しい、友も教師も馴染も居ない。
これが底辺ボッチの生活なのだろう。
だが、今日から私は違う。今のレベルは11、波に一レベル及ばない程に長した。
ま、元々武道経験者の相手と比べたら一レベルの差でも10くらいの差はあるのだけど。元のや技面で圧倒的に私は下だ。
「⋯⋯」
「どうしたの、そんな心配そうな顔をして」
「いや、なんか世羅ちゃんが、良くない事に足を踏みれてそうで」
「酷いなぁ。私をなんだと思っているのよ」
「ご、ごめん! 別に変な意味じゃ無くて」
「本當に大丈夫だから。変な気遣いとか要らないからね」
そして今日、私は最悪を味わう。
現在三限目の育。今の季節は本當に寒い。
殆どの人が長袖の服を著込んでいる中、今回の育は一味違った。
それは何か? ボッチ撲滅競技、ダブルスの卓球であった。
互いのコンビネーションがモノを言う競技。
仲の良い人と組むか、卓球部の上手い人と組むか、はたまた人で組むか。
だが、今置かれている私の現狀では誰かとペアになる事は不可能。
しかも、最悪なのはまだある。
今日の人數は偶數、確実にペアが完するのだ。
そして、私は誰よりも『ハズレ』、誰もペアにりたくない。
それに寄って始まるのは「お前行けよ」のり付けあい。
私がクソサン共に目を付けられなければ普通の學生生活を出來たのだろうか。ペアも簡単に出來たのだろうか。
いたたまれない。
皆のと空気が読めない程、私は愚か者では無い。
ここは潔く、見學するとしよう。その方が皆の為であり、己の為にもなる。
「七瀬さん」
「はい?」
話し掛けて來た人はクラスメイトである。
しかし、私はその人に心當たりが無かった。いや、ある?
「あ、滝宮君の⋯⋯」
「あ、そう。タカの親友の優(まさる)だ。良かったら俺と組まないか?」
野球部か。⋯⋯ばされた手を見て私は思い出した。ペアの育の時、必要な時は私に向かって積極的にペア及びチームにってくれる人。
他者に興味なくて毎回忘れては思い出している気がする。そう考えると、毎回自己紹介してくれてるのか。
そして、毎回同じ事が起こるのだ。
「え〜だったら僕と組もうよ〜」
そう、クソサンメンバーの花である。
「いや、でも君もう既にペア居るじゃん」
ペアの人に向かって耳打ちしている花。
花のペアは私に向かって手をばして來た。
「私とペアにりませんか?」
「よろしくお願いします。優さんそう言う訳です。おい謝します。空いてます花さんとペアにってください」
優と言う男もイケメンである。そうじゃなきゃ花はかん。
嫌そうな、面倒そうな顔をしたとペアにった。名前? 勿論知らんよ。
クソサンは基本的に同じ階級の3人で連む。
他の人は3人の権力等に怯え、いじめられたくない人達だ。
彼もその一人だから、こんなに素直なのだろう。
分かりやすくて助かる。
私は適當に育を乗り切れれば良いのだ。
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