《機甲學園ステラソフィア》決著! スズメVSイザナ!!
※此方はエイプリルフール企畫のネタ回です。本編とはさして関係ありません
ステラソフィアTCG――それはこの世界でもっとも人気のカードゲームである。
50枚一組のデッキを使い、ライフゾーンに置かれたカードを先に全て破壊した方が勝ちとなる。
膨大な數のスピリットカード、マジックスペルカード、カウンタースペルカード――――そして、それらのカードに備わる効果を駆使して相手のライフを削り取る。
それがステラソフィアTCG!
チーム・リリィワーズとの戦いに勝利したチーム・ブローウィング。
「Bブロック準決勝はチーム・ブローウィングVSチーム・ミステリオーソの戦いです! なんとこのチームの1年サエズリ・スズメとヒラサカ・イザナは去年の四天王決定戦で戦った因縁の相手とのこと――――今回はどんな戦いを見せてくれるんでしょうか!!」
そして、ついにチーム・ミステリオーソとの準決勝が幕を上げた。
會場の人々が、2人の戦いを固唾をのんで見守る。
「ヒラサカ・イザナ――――正々堂々、真剣勝負です!」
「リベンジマッチ――という訳ね。良いわよ、今度こそ――本気で來なさい!!」
山札の上から、5枚をライフゾーンへと置く。
そして、5枚の手札を引き戦いの準備は整った。
先攻を決めるルーレットが回される――――先攻は、サエズリ・スズメだ。
「先攻は私! 私のターン!! 私はスピリットをセット――カードを二枚伏せてターンエンドです!」
サエズリ・スズメ 手札2枚 スピリット1枚 伏せカード2枚
「私のターンね……ドロー! 私は黃泉の鬼ヨモツシコメを召喚――――このヨモツシコメがフィールドに出された時、デッキから黃泉の先兵ヨモツイクサを特殊召喚できる……!」
黃泉の鬼ヨモツシコメ グレード1 屬:闇・塔 攻撃力:10000 防力:10000 このカードがフィールドに召喚された時、デッキから黃泉の先兵ヨモツイクサを特殊召喚する
黃泉の先兵ヨモツイクサ グレード1 屬:闇・塔 攻撃力:20000 防力:0 このカードが裏側防狀態のカードを攻撃した時、パワーに関係なくそのカードを破壊する。
「ヨモツイクサでアタックするわ!」
「裏側防のスピリットでガードしますっ」
「ヨモツイクサの効果で裏側防狀態のカードは破壊よ」
「――――破壊された復活の天使イスラフェルの効果発! このカードが破壊され深淵に送られた時、一度だけ復活することができる!!」
復活の天使イスラフェル グレード1 屬:炎・審判 攻撃力:10000 防力:20000 このカードが破壊され深淵に送られた時、このカードをフィールドに表側防狀態で特殊召喚することができる。この効果は1ターンに1度しか使えない
「くっ――――カードを2枚伏せてターンエンドよ」
ヒラサカ・イザナ手札3枚 スピリット2枚 伏せカード2枚
「私のターン、ドロー! 私は、手札からマジックスペル・終焉の苦水を発しますっ!」
マジックスペル・終焉の苦水 このカードが発した時、フィールド上のグレード1以下のスピリットを全て破壊し、デッキから燃え上がる巨星ニガヨモギを特殊召喚する
「私は燃え上がる巨星ニガヨモギを特殊召喚! 更に、復活の天使イスラフェルをその効果によって深淵から特殊召喚します!」
燃え上がる巨星ニガヨモギ グレード2 屬:闇・審判 攻撃力:25000 防力:17000 このカードは自分フィールド上のカードを全て破壊した時か、終焉の苦水の効果でのみ特殊召喚することができる。このスピリットが特殊召喚に功した時、相手に1ダメージを與える。
「ニガヨモギの効果で1ダメージです!」
「ライフカードをオープンするわ――――ダメージカウンター能力は無し。このまま手札に加えるわ」
ヒラサカ・イザナ、殘りライフ4.
互いに淡々とそのターンを進めていく。
そして、戦いはついに終盤へと差し掛かった。
サエズリ・スズメ 手札2 スピリット0 伏せカード2 ライフ4
ヒラサカ・イザナ 手札3 スピリット0 伏せカード2 ライフ1
「私の方が優勢――なのに――――ヒラサカ・イザナの余裕が気になります……何か、何かを隠し持っている!」
ヒラサカ・イザナのターンだ。
「私は伏せていたマジックスペル・黃泉帰りを発するわ」
カウンタースペル・黃泉帰り デッキから5枚までスピリットを深淵へ送り、深淵からスピリットを一特殊召喚できる。
「私はデッキからスピリットを5枚深淵に送る――――そして、深淵から黃泉へと至る者イザナミを特殊召喚するわ!」
黃泉へと至る神イザナミ グレード2 屬:闇・帝 攻撃力:0 防力:0 このスピリットの攻撃力は深淵にある「黃泉」と名の付くスピリットの數×5000ポイントアップする。
「深淵にある黃泉と名の付くスピリットの數は8! 従って、イザナミの攻撃力は40000!!!」
「パワー、40000!?」
「イザナミでアタックよ!」
「カウンタースペル・神の裁き発!」
カウンタースペル・神の裁き 相手のスピリットがアタックした時、相手の攻撃狀態のスピリット全て破壊する。
「神の裁きの効果でイザナミは破壊です!」
「甘いわ――――」
「えっ!?」
「カウンタースペル発! 黃泉のい――――!」
カウンタースペル・黃泉のい 自分フィールド上の黃泉へと至る者イザナミが破壊された時に発できる。手札、またはデッキから死う黃泉の神イザナミノミコト1を特殊召喚する。
死う黃泉の神イザナミノミコト グレード3 屬:闇・帝 攻撃力:0 防力:0 このカードは黃泉のいの効果によってのみ召喚できる。このスピリットの攻撃力は深淵にある黃泉と名の付くスピリットの數×5000ポイントアップする。このスピリットは全てのカードの効果をけず対象にもならない。このカードが相手プレイヤーにダメージを與えた時、このカードに黃泉カウンターを1つ置く。黃泉カウンターが3つこのカードに乗った時、このカードのコントローラーは戦いに勝利する。
「墓地にある黃泉と名の付くモンスターの數は9枚――――だから、イザナミノミコトの攻撃力は45000よ!」
「45000に効果耐――――なんてカードですか!?」
「イザナミノミコトでアタック――――!」
「くっ――――ノーガードします!」
サエズリ・スズメ、殘りライフ3
「私はイザナミノミコトに黃泉カウンターを一つ乗せるわ――このカウンターが3つ乗った時――――貴は、は、負ける――ターンエンドよ」
イザナミノミコトの強大なパワーと効果――――それこそがヒラサカ・イザナの切り札だった。
それからも猛攻は続き、サエズリ・スズメのライフは殘り2となっていた。
スピリットやマジックスペル、カウンタースペルを駆使し、なんとかダメージを與えられないように粘っては來たが、そろそろ山札の數も心許なくなってきた。
そして、ヒラサカ・イザナのターン――――
サエズリ・スズメ 手札1枚 スピリット2枚 伏せカード0枚 ライフ2
ヒラサカ・イザナ 手札2枚 スピリット1枚 伏せカード0枚 ライフ1
「このターンのイザナミノミコトのアタックで――――貴は終わる」
既にイザナミノミコトには黃泉カウンターが2つ乗っている。
従って、あと一度、イザナミノミコトがスズメにダメージを與える事ができればイザナの勝利となる。
しかし、サエズリ・スズメの場にいる防狀態の二のスピリット――――それを破壊しなくてはダイレクトアタックは不可能。
イザナはそれをどう破るつもりなのか――――。
「そんなの簡単よ――マジックスペル・現世へ至る隠れ発!」
マジックスペル 現世へ至る隠れ このカードは黃泉と名の付いた攻撃力5000以下のスピリットを深淵から特殊召喚できる。
「まさか――――それで!?」
「私は、黃泉へと至る者イザナミを特殊召喚するわ――――イザナミノミコトの攻撃力は5000ダウン――――だけど」
攻撃力40000のイザナミノミコトとイザナミがその場に揃う。
「いくわよ――攻撃力40000のイザナミでアタック!!」
「くっ、聖誕を告げる輝きベツレヘムでガードします!」
「ふっ――手札からマジックスペル・ハッソーアタックを発!」
「なっ――――そっ、それは!?」
マジックスペル・ハッソーアタック 自分のスピリット一を指定する。そのスピリットは相手のスピリットを指定してアタックできる。そのスピリットがスピリットを破壊する限り何度でもアタックする。ただし、相手プレイヤーにアタックする事はできない。
「ベツレヘムを破壊したイザナミはスピリット指定アタック効果を得て再びアタックすることが出來る――――イザナミで幻視の雷天使イェレミールにアタック!」
「くぅ――――っ!!」
「これでフィールドはがら空きね――――倒れ伏しなさい――イザナミノミコトでダイレクトアタックよ!!」
「――――ふっ」
「!?」
「カウンタースペル・予言された災厄を発!!」
カウンタースペル・予言された災厄 このカードは自分のライフが2以下でかつ、自分フィールド上にカードが1枚も無い場合手札から発することができる。このカードが発した時、山札から攻撃力0の闇屬・愚者のカード1枚を特殊召喚できる。
「私は――――デッキから――――暗き警告の天使ハラリエルを攻撃狀態で特殊召喚する!」
「攻撃力0のスピリット!? また一時凌ぎでも――」
「一時凌ぎ――じゃあない! ここからが、私の反抗です!」
「暗き警告の天使ハラリエルの効果発!! 相手スピリットと戦闘を行う際――自分のライフカード一枚破壊する事で――――ハラリエルの攻撃力は相手スピリットの攻撃力の2倍の數値になる!!!」
暗き警告の天使ハラリエル グレード:0 屬:闇・愚者 攻撃力:0 防力:12000 このスピリットが相手スピリットと戦闘を行う際、自分のライフゾーンのカード1枚を破壊することでこのカードの攻撃力は戦闘を行う相手スピリットの攻撃力の2倍の數値になる。このスピリットが相手のスピリットを破壊した時、自分のライフゾーンのカードを2枚破壊する事で相手ライフに1のダメージを與える。
「そんな――――イザナミノミコトがっ!? でも、まだ私のイザナミを突破する事はできない! ――――ターンエンドよ」
そう、イザナの言う通り、イザナの場にあるイザナミはイザナミノミコトのような効果耐こそ無いものの、その攻撃力は45000と驚異的。
加えて、スズメは場には攻撃力0のハラリエルのみ――――突破は難しい。
「私はこのドローに全てを賭けます――――――――ドローッ!!!」
サエズリ・スズメ 手札1枚 スピリット1枚 伏せカード0枚 ライフ1
ヒラサカ・イザナ 手札0枚 スピリット1枚 伏せカード0枚 ライフ1
不意にスズメの表が緩む。
「來たッ――――――マジックスペル――――クリティカル・ドライブ!!」
「そ、そのカードは――――!!」
「クリティカル・ドライブの効果発! このターン、私が指定したスピリットは効果コストを支払わずに、その効果を使用できる! 私が指定するのは――――暗き警告の天使ハラリエルです!」
「――――っ」
「私は、ハラリエルでアタック――――!」
「流石サエズリ・スズメ――――私の憧れの騎使ね……」
「えっ」
「良いわ、ノーガードよ――――」
ヒラサカ・イザナ、殘りライフ0
「試合終了ぉぉおおおおおおお、激しい熱戦を勝ち抜いたのはチーム・ブローウィングのサエズリ・スズメだぁ!!!」
「負けたわ――サエズリ・スズメ…………やっと、やっと本気の貴と戦えた――――私は、嬉しい」
「イザナ、さん――――――――」
そっと差し出されれるイザナの右手。
スズメはその手を強く握りしめた。
注)言うまでも無く某TCG群のパロですね。
ちなみに筆者は毒蛇神様の下僕のЯファイター。
毒蛇神様と黒勢が好みド直球です。
寢る前にふと思いついて々設定を考えてみた。
某TCGみたいなライフポイント制じゃないので攻撃狀態と防狀態で分ける意味無いよなーとか思ったのはで。
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