《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》俺達の想い ①

駿が律の家に著くと、綺麗に片付いていて生活が全くなかった。

窓からき通ったが差し込む。

そして靜かだ。

「お邪魔します」

駿の聲が響いた。

誰も返事はない、當たり前だけど。

とりあえず、仕事部屋に行き、いるものを鞄にれ込んだ。

リビングに戻ると、律の家族の寫真があった。

勝手にったらダメだけど、寫真に近づいた。

一枚の寫真がって見えるような気がして手に取ってみた。

家族みんなが笑っている、、幸せそうな寫真だ。

「律が笑ってる……」

寫真に寫る律を指でった。

俺は律が笑ったところを見たところはない。

悲しそうな顔、泣いた顔しか見たことがない。

それだけ律を悲しませているのだろうか、俺は。

律を笑わせたいって思ったあの気持ち。し忘れかけていたが、律に再び會ったあの日からまたふつふつと笑顔が見たいって思った。

「今度は俺と笑った寫真を撮ろうな」

笑顔で寫る寫真の律の顔をでて、俺は寫真の律に微笑んだ。

律の自宅を出て、スマホをっていた。

過去の履歴を見直した。その中に律からの電話、メールがあった。気付いていたけどその時は辛くて見ないふりしてたっけ。

でももう逃げない。

俺はもう律から離れない。

決意をに病院へ歩き出した。

病室のドアが開く音が聞こえた。俺は駿に気付き手を振った。

こっちにこいと手招きした。

「な、駿。俺さ個室に行こうと思って」

大部屋だと夜に仕事するのに、周りの目が気になって出來ない。

だから駿がいない間、看護師と相談して個室に移ることになった。

「そっか」

「どうした?浮かない顔して」

「……個室に移ってから話したいことがあるんだ」

「……わかった」

大部屋にあった品は綺麗に片付けられていく。俺は車椅子に乗り、大部屋から個室に移した。

駿のサポートもあり、無事個室に移ることが出來た。

個室に移ると、今度は駿が持ってきた荷をおろし片付けていかなければならない。

大変だ。

その時もテキパキと駿がいてくれた。

「ありがとう」

「律はかなくていいよ」

「任せるよ」

といいながらも律も手の屆く範囲で片付けを手伝っていった。

「綺麗になったよ。荷もありがとう。座って」

病室にある椅子を指差し座るように促すが、駿は立ったまま俺を見ていた。

「ごめん、律」

いきなり、深々と頭を下げて謝ってきた。

「なに?急に」

「いきなり消えてごめんなさい。いきなりまた來てごめんなさい。俺のために毆られたりして痛い思いさせてごめんなさい、、それから、、」

「やめてよ、駿。顔あげてよ」

いきなり謝ってきたので、俺はびっくりした。顔を上げるまでし時間はあったが、待っているとスッと顔があがった。

「駿……」

駿の両目から綺麗な涙がこぼれ落ちていた。

その泣く姿はまだ高校生らしい子供の涙だった。

駿は片腕で涙を一生懸命拭いていたが、涙が枯れることはなかった。

「また……また律のそばにいたい……」

まるで小さな子供が泣きじゃくるようだった。駿を椅子に座らせ、頭をでて泣き止むまでそばにいた。

「駿、俺寂しかったよ。でもありがとね、戻ってきてくれて」

「俺を待っていてくれてありがとう」

「ちょっと忘れかけていたけど」

「マジか……」

「ウソウソ。落ち著いた?」

でていた手を止めた。

駿は俺の両手を握り、目を見て話し始めた。

「俺、姉さんに會ってこの関係を辭めたいって言いに行く。今まで親にやられるがまま関係を続けていたけど、もう律を裏切るようなことはしないから」

その問題は俺のことより、駿の心の問題のような気がする。

駿の家族関係について、俺は首を突っ込まないほうがいい。今回のことでそう思った。

「無理しないで」

「ちゃんと帰ってくるから」

「わかってる、信じてるよ」

駿が握ってくれた手を俺は握り返した。

改めて読んでいただき本當にありがとうございます!

謝しています。

PVを見てるとすごく嬉しい気分になります。

もしよければ次に繋げれるよう、想、レビュー、いいねを頂けると嬉しいです。

我儘ではありますがよろしくお願いします

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