《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》俺達の想い ③
自分が指定した喫茶店に著くとソファに座り、頼んだ飲みを前にり口をじっと見ていた。
客の出りがそれほどない喫茶店。
そういえば、姉さんはどんな顔をしてたっけ……。
わかるのだろうか……。
思い出そうとするとまたが痛くなる。
呼吸も早くなっていく。
下を向き、の辺りに手を置き落ち著かせようとした。
「やっほー」
聞いたことのある聲、見上げるとあのが手を振っていた。
その時蘇ったあの時の風景、記憶。
心臓が鳴り響く。
の気が引くのがわかる。
怖い……。
助けて……。
「……ぁ……」
「なに?家族じゃん。そんな怖い目で見ないでよ」
家族?
そんな時だけ家族のフリすんなよ。
姉さんは向かい側の席に座り、機に肘を置き手を組んだ。俺に興味があるのかを乗り出してニヤニヤと俺を見た。
「最近さ、お兄ちゃんに會ったんだけどさ。」
話を振ってきたのは、姉さんからだった。
「あの、車椅子の律君が來てからあんたもお兄ちゃんもその子に夢中みたいで。ママもパパもめっちゃ怒ってるの。連れ戻すのに必死みたいよー」
足を組み、出されたジュースのストローを指でくるくると回し始めた。
「あんたもこっちに早く戻ってきたら?」
「戻りたくない。今日ここに呼んだのは、俺は姉さんと関係を終わらせたいんだ」
「……いいよー」
案外あっさり承諾してくれて、簡単に解決して拍子抜けした。それと同時に重たかった心の鎖が解き放たれたみたいに軽くなって、ホッとした。
そうこの時までは……。
「あんた、律君が好きなの?」
「好きだけど」
「違う違う、として」
「それはわからないけど、今は大切にしたいと思っている」
それを聞いて姉さんは何回も頷いた。そして手を叩いて、ゲラゲラ笑う姉さんに嫌悪を抱いた。
「へぇ。じゃぁ、その大切な律君がいなくなったらあんたはこっちに戻ってくるの?」
「は?」
なにを言い出すんだ。ぞくっと寒気がした。
「あんたが大事って思うなら、離れてを引くのも大事だよ。」
「どういう意味?」
「心配なのぉ。律君さ……あんたが近くにいるせいでパパとママに殺されないかなぁて思って」
さらに甲高い聲でおもしろそうに笑っている。
俺の目の奧のがなくなった。
冷徹に姉さんを睨みつけると、その俺の目をじっと見た。
「あの時と一緒……初めて抱いた時と同じ目……」
「律を傷つけたら、マジで俺がお前らを殺すから」
「ぞくっとする、その目。やっぱりあんたも結局私達と同じ仲間ってことかな……?まぁ律君、障害者でしょ?なーんもできないんだからパパとママが來たらすぐ死んじゃうかもよ?」
今までどんな暴言を吐かれても
どんな屈辱的なことをされても
俺は耐えてきた。
でも今の言葉だけは
絶対に許せない……!!
改めて読んでいただき本當にありがとうございます!
謝しています。
PVを見てるとすごく嬉しい気分になります。
もしよければ次に繋げれるよう、想、レビュー、いいねを頂けると嬉しいです。
我儘ではありますがよろしくお願いします
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