《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》俺達の想い ④
「今の言葉訂正してくれ」
「は?」
「今の言葉訂正してくれ!!」
大聲を出して、今すぐにでも毆りかかりたかった。
でも俺にはできなかった。
できるだけ聲を押し殺して伝えた。
太ももの上にある拳はこれ以上握れないくらいく握っていて、爪が皮に食い込んでいた。
「律は足がかなくても今必死に生きている。お前らクズとは違う」
「クズってなに?」
「弱いものを下にしか見れない人はクズっていうんだ」
「へぇ。どんなこと言われたかわかんないけど大口叩けるようになったんだねぇ」
姉さんは足を組み直し、右口角が上に上がった。
バカにした笑い方だ。
「じゃ、パパとママにこのこと報告させてもらうね」
「……」
「律君は今からどん底を見ることになると思うよ。パパとママはどんな手を使ってもやるからね。貴方の律君が壊れないように……あー、今から面白くなりそうね!」
顔は悲しい顔を作っていたが、バカにした言い方だった。
目の前に自分の好を出されたように両手をりながら、嬉しそうに笑っていた。
「あ、あとさ。教えてあげよか。私達なんで関係を強制されたか」
「え?」
「私の賢い頭とあなたの格好いい外見の赤ちゃんがしかったんだって、パパとママ。はははっ!やばいよねー」
ダメだ……
こいつら狂ってる……。
逃げ出すように喫茶店を出た。
怒りや悲しみや苦しさでがごちゃ混ぜになっていた。
なんでこんな思考回路のおかしい奴らのもとで産まれたのか。
もっと普通の家庭に産まれたかった。
どれだけ悩んでも変わらない過去に俺は絶をじ、目に涙が溢れた。
覚束ない足取りで俺はどこに向かっているのだろう……。姉さんが言っていたことが本當であれば的かもしくは神的に律に危害を加えるだろう。
やつらは必ずやり遂げる。悩んでる場合じゃない。俺は病院に行って今度は律を守らなければならない。自分の心の聲に俺は頷き、今度はしっかりした足取りで病院に向かった。
病室のドアの前で一旦立ち止まった。律に心配かけてはいけない。病室にる前に涙を拭き上を向いて深呼吸をした。
「あ、おかえり」
ドアを開けるといつも通りの優しい聲が聞こえた。
笑顔はないが、その顔を見るだけで安心する。
律の手元には沢山のビーズが転がっていた。
「律……!」
律の顔を見ると、今までの不安が溢れ出て、急いで律を抱きしめた。
「な……なに?」
律はびっくりして足元にビーズを落とした。
抱きしめると律の溫もりと匂いに包まれて安心した。また泣きそうになった。
「なぁ律、俺がいない間大丈夫だった?」
「なにが?」
「明日退院できる?」
「え?退院はまだだけど」
「じゃ、俺今日から律の隣で寢泊まりする」
「え!?」
抱きしめた手を解き、律の手を握った。
「一緒に寢泊まりって子供じゃないから大丈夫だよ?」
「律が心配だから。俺、寢泊まりできるか兄さんに聞いてみるし、著替えとかも持ってくる。」
たぶん俺はすごく焦っている。過保護すぎる親みたいなじだ。
改めて読んでいただき本當にありがとうございます!
謝しています。
PVを見てるとすごく嬉しい気分になります。
もしよければ次に繋げれるよう、想、レビュー、いいねを頂けると嬉しいです。
我儘ではありますがよろしくお願いします
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