《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》俺達が守るよ ①

“ここからは俺、白咲律目線で伝えようと思う。”

駿がお姉さんとどういう話をしたのか、一何があったのか。

知りたくないって言えば噓になる。

ただどこまで踏み込んだらいいかわからないのが本音だった。

俺のと心の傷もまだ癒えないし、フラッシュバックもある。

「あんまり無理すんなよ」

それだけしか言えなかった。

本當はなにかあったのか?なにを言われたのか?って沢山質問をしたかった。

「律、どっか行くにも俺必ず著いて行くから必ず俺に言って。」

「さすがに、四六時中とかは無理だろ?だったらGPSをつける?お互いに。そしたらどこにいるとかわかるから安心しない?」

「そうだけど……。」

「俺にもプライバシーがあんの」

「わかった……」

駿はし不満そうにはしていたが、お互いスマホを取り出しGPS機能をonにした。

退院まであと四日。

病院にいる限り外には出ない。

しかも看護師と醫師、警備の人もいる。もしかすると家にいる時よりも安心はできる……。そう駿は思ったのかもしれない。

「付き添いの承諾貰った」

「そんなのいいのにー。俺のお父さんみたい」

この歳になれば、お父さんが生きていたとしてもここまではしてくれないと思うけど。

「ジュース買いに行くけど、なんかいる?」

「俺も行く」

「え……?」

本當にどこまでも付いてくる気なのか。

いや、駿だってジュースを飲みたいだけだよな。

自販機の前に著くと、飲みたいものが上の方にあることに気づいた。

ちょっと立てば屆きそうだ。

足に力はらないが、手に力を加えアームサポートを握った。

その景を橫で見ていた駿が

「どれが飲みたいの?屆かないなら押してあげる」

と頑張ろうとした俺を知ってか知らずか上の方のボタンに指を置いていた。その優しい聲で言われたら余計に自分でやる!という意志が弱くなって、力をれていた手を解いた。

俺が指示すると駿が飲みのボタンを押した。俺の足元でガタンと音が響く。

腰を屈めて取ろうとした時、橫で駿が手をばしジュースを取ってくれた。

「帰ろか」

駿は本當になにも買わないんだ。本當に付いてきただけなんだ。

びっくりしたというか呆気に取られた。

「あのさ……なんでもやって貰ったらリハビリにならないんだけど」

「そか。ごめん」

その麗しき目で俺を見るのやめてくれ……。そんな目で見られたら、怒る気失せるし。まるで子犬が怒られて凹んでるみたいじゃん。

「駿が優しいのは知ってるよ、ありがとう」

駿の腰をポンポンと叩いた。

悪気があってやったわけでもないし、今まで駿に心配かけたことも事実だ。

でも、駿がお姉さんに會いに行ってからなんだよな……こんな雰囲気になったの。

なんか、こう守られてるというより縛られてるじがする。

    人が読んでいる<親の操り人形は自らその糸を切ろうとしている>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください