《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》俺達は本當の兄弟 ①
「なぁ、兄さんは何人家族なんだ?」
と玄関前で聞きたくなるくらい中がとてつもなく広い部屋だった。奧が見えないくらい。
中にると目に飛び込んできた、ドラマでしか見たことがない窓から見える夜景の一。
高所恐怖癥なら一生窓を覗いたりしないだろうな……。
「彼がいるかいないかは聞かないのか?」
「興味ねぇ」
窓の下をし覗き、フカフカの椅子に座った。目の前にワイングラスが置かれ、見たことがない種類のチーズが置かれた。
「……」
「大丈夫、大丈夫。そんな睨め付けなくても葡萄ジュースだから」
「……ややこしいな」
初めて持つワイングラスを口に運んだ。
口の中は葡萄が弾け飛ぶように味が広がった。鼻からは葡萄の匂いが広がった。
「うま……」
このただの葡萄ジュースもきっと高いんだろうな。
葡萄ジュースと似たようなのワインを兄さんは一口口に運んだ。
「で、なに悩んでるの?」
「……」
「悩みが顔に出過ぎている。察してくださいはやめろよ。小さい子供じゃないんだから」
「わかってるよ」
俺はチーズを一口食べ、葡萄ジュースをグイッと飲み干した。
開いたグラスにまたジュースが注がれる。
「白咲さんを助けたいならまずはお前が大人にならないといけないな。神的に。」
「俺……」
「ゆっくりでいい。話してみなさい」
今までの重たかった口が噓のように開かれた。俺は今までの行、思いを包み隠さず話した。心の重りを外すように一つずつ、一つずつ。いつの間にか涙も出ていた。涙を拭くのも忘れて必死に話していた。
兄さんが席を立ち、俺の隣で両肩をでてくれた。
「話はわかった」
「どうしたら……」
「とりあえず、白咲さんには出來るだけ言わないほうがいい。俺達家族は狂ってる、あんな綺麗な心の人を巻き込まない方がいい」
兄さんは俺から離れ窓まで近づき、外を眺めた。
窓に映る兄さんは険しい顔をしていた。
「とりあえず危害を加えてきたら警察に連絡をしよう。昔は俺達も言いなりだったけど、今は違う。彼らも鉄槌をくださないといけない。今は様子を見よう」
俺は涙を拭き片肘を機に置き、顎をった。
もしかするとただの脅しでなにもしてこない可能もある。
今はとりあえず様子を見るしかないのか。
「ありがとう。自分一人で考えてたら妄想ばかり膨らんでしんどかった。相談してよかった。」
「話してくれてありがとう。今は考えてもなにも解決は出來ない。今日はゆっくり寢ようか」
俺は話に必死すぎてが渇いていたことを忘れていたようだ。殘りのジュースを飲み干し、兄さんの言う寢室に向かった。
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