《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》俺達の知らない過去 ⑤

“ここからはまた白咲律目線で進めて行く”

俺が、駿から寫真を手渡された時嫌な予はした。

寫真を見た時驚愕した。

駿のお父さん、山下さん。そして……

「お父さん……」

俺が最後にお父さんに會ったのは姿形のない骨だけだった。きっと熱い中亡くなったのだろうと思うと本當にが痛かった。

若くて笑顔のお父さんの寫真、涙が出てきそうになった。

知り合いだったのは正直びっくりしたが、冷靜に考えたら昔知り合いだっただけでそれがなんなんだ?

そんなのいくらでもある。

これは偶然なのか……。

ただの偶然だったら、わざわざ場所を改めて駿がこの寫真を出すわけはない。

「山下さんってさっき電話かかってきた人だよね」

「そう。若い寫真だけど全然変わってない」

「この人は?」

一番右側に寫る男を指差した。

「さぁ……?」

律にでもわからないか。

とりあえず寫る四人の中で三人は俺達の知っている人だった。

しかも近にいた……。

駿の顔が強張っている。

俺だってたぶん同じ気持ちだよ。

偶然かそれとも必然か……。

「ねぇ、駿。よくよく考えてよ。こんなのよくあるじゃん。たまたま昔知り合いだったって」

「あるけど……」

「あんまり深く考えない方がいいよ」

「……」

駿は納得してない顔だった。

俺だって納得はしてない。

でも、無理にでも納得しないと心が張り裂けそうだった。

今調べたら、絶対にいい方向に行かないことくらいわかる。

「俺、山下さんに聞いてみる」

駿は一口コーヒーを飲み、寫真を手に取り見つめた。

「ただの昔の友達、それを確信に変えたいんだ。今モヤモヤした気持ちで過ごしたらもしかすると後悔する可能があるし」

「じゃ、俺が行くよ。駿が行ったら山下さんも警戒して言わなくなるかもしれないし」

駿はため息をつき、を前に寄せてきた。

「確かに赤の他人の俺が行くよりはいいかもしれない。山下さんも律を指名して會いたがってたし。そのかわり會いに行くなら俺と約束してしいことがある」

「約束……?」

ここから俺達は々作戦を立てた。

駿の話を聞いていると、俺のことを大事にしてくれてるのがわかった。

たくさん悩んだ。

「やっぱり止める?」て聞いてしまったくらい。

山下さんに再度電話をして明日會えないかと言うと、嬉しそうに會う約束を取り付けることが出來た。

“俺達はただの友達だった”

それだけを聞きに山下さんに會いに行くことにした。

改めて読んでいただき本當にありがとうございます!

謝しています。

PVを見てるとすごく嬉しい気分になります。

もしよければ次に繋げれるよう、想、レビュー、いいねを頂けると嬉しいです。

我儘ではありますがよろしくお願いします

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