警察が來た後、山下さんは特に抵抗することなく項垂れるように行ってしまった。

俺達のほうを見て言った。

「いいか、調べるならお前のお父さんを調べろ。黒い部分が出てくるからな。」

俺の方を睨みつけ、そのまま連行された。

警察が俺達に話を聞きにきたが、駿が全て対応してくれた。俺は話ができる狀況ではなかったからだ。

警察は一旦、仕事を終わらせその場を離れた。

俺達はまた二人きりになった。

「律……」

「ごめん、一人にしてしい」

駿はなにか言いかけたが、俺の発した言葉を聞き敢えてなにも言わなかった。

傍にいてあげたいけど、今は律のいうことを聞くしかないそう空気を読んでくれたのだろう。

駿はなにも言わず、その場を立ち去った。

一人になった、とあるビルの一室。

ふとスマホを手に取った。

スマホのが照らされ、俺の瞳に畫面が寫る。

家族の寫真が並べられたフォルダを一枚ずつスワイプしていく。

弟との笑顔の寫真

カメラを向けると恥ずかしがるお母さんの寫真

そして……

俺達、男三人で肩を組むお父さんの寫真

お父さん……貴方は一何をしたの……

実の弟にあそこまで恨まれるようなことをしたの？

今まで一緒に楽しく幸せだったあの日の出來事は全て偽りだったの？

なにが本當でなにが偽りかわからなくなってきた。

どこでこの苦しみを吐き出したらいいかもわからない。

スマホの畫面が俺の涙で濡れていく。

「死んだらなんにもわからないじゃん……」

スマホを元で抱きしめた。

見ていた畫や寫真の家族の聲は優しくて、楽しくて。

過去を振り返っても苦しいことはなにもなかった。

山下さんの言ったことが噓のようにじる。

いや、噓だと思いたい。

でもあの目は噓をついていないように思う。

お父さんを本気で恨んでいる目だった。

お父さん、、、教えて、、、。

貴方は一なにをしたの、、、？