《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》失いそうな俺達の友

人は噓をつくと、大二タイプに分かれると思っている。

一つ目は噓を隠し通せず、罪悪で表や言に出てしまう人。

二つ目は噓を隠し通せる人。

俺は前者に當たる。隠し通せる自信がない。

自分でそのことがわかっているから、まず自分からこの話を律に振らないことを徹底した。もし律から振られたら話を逸らしたり、返事だけをする。そうやって対策を徹底した。

「はぁー……」

家に著くと二階に行き、俺は機の上に頭を乗せた。なんだろう、に石が乗ってるみたいな重さ。律は良くも悪くも表や言に敏すぎる。噓をつく……それだけで神的に削られる。

でも俺の心の中で律に噓をついた……その罪悪がずっと殘っている。

でも想像や仮説で言うのはやっぱり気が引ける。もう自分で調べていくしかない。

それしか今は方法はない。

寫真に寫る人の中ではまともに話を聞ける人がいない。と言って自分で調べるのにも限度がある。

俺の中では図書館司書……夏焼さんが頭に浮かんだ。寫真の夏焼さんとの関係は全然わからないが、もしかするとなにか報が手にるかもしれない。

するとスマホの電話が鳴った。

律からだ。

「……はい」

『あ、ごめんね。俺二階行けないからさ、電話しちゃった』

よくよく考えたら、二階は扉を閉め切ったら一階からの聲も屆きにくい。なにか用事があっても律は足が悪いから二階に行けないよな。

「ごめん、気が付かなかった。なんかあったら駄目だからドア開けておこうか?」

『いいよ、ドア開けたら勉強の気が散るでしょ』

実は勉強していないんだよ……て言えたらどれだけよかったか。深いため息が出そうになった。

『だから何かあったら電話するね』

「今はなにかあるから電話したんじゃなくて?」

『違うよー次からだよ。今は確認の電話』

「あ、そう」

『あんまり追い詰めないでね。あと時々降りてきてね。一緒にご飯も食べようね。せっかく一緒に暮らしてるんだし』

「わかった。なにがあってもご飯は必ず一緒に食べような」

小さい頃は一緒に暮らしていても一人でご飯を食べていたのが普通だった。だから律が“一緒に暮らしているから一緒にご飯を食べよう”と言ってくれたことは格別に嬉しかった。

俺はあの約束をわしてから、必ずご飯の時間は律と一緒にいた。

ある時、俺は淡々と話す律に質問した。

「なぁ、律は家族といてた時どんな會話をしてたの?」

「え?……今日あった出來事とか」

「楽しかった?」

「う……うん」

今日は自分で作ったハンバーグ。俺はナイフを使うのが苦手でフォークの側面を使い細かく切り分ける。

「俺との食事楽しい?」

「楽しいよ、楽しくなかったらわないし」

「……あのさ」

俺は想像した。

律のお父さんが職場で一緒だった後輩を本気かワザとかわからないが手を離したあとどんな気持ちで家族に接していたのだろうか。

律のお母さん、春くんがどこまで知っていたかはわからない。でもなくとも律は知らないじだ。ってことはなくとも律にはこのことを隠し通して生きていたはずだ。

俺なら楽しく一緒にご飯を食べれるだろうか?

「どうしたの?」

「俺、今勉強捗らなくてさ。こう々考えちゃって……。明日さ、気分転換に図書館で勉強してきていいかな」

俺は小さな噓でこんなに辛い。だったら律のお父さんは……

そう思うとが張り裂けそうだった。

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