《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》失いそうな俺達の友

次の日の晩、俺は學校が終わってすぐ図書館に向かった。

図書館にり、周りを見渡したが夏焼さんは見當たらなかった。

休みなのか?それとも避けられてる?

付で座っていた他のに聞いてみた。

「今日は夏焼さん、休みですか?」

「夏焼は路地裏でゴミを捨てています。し待っていただければすぐに戻りますが」

これはチャンスだ。

路地裏だと人目に付かず、二人っきりで話ができると思った。俺は急いで路地裏に足を運んだ。

狹く暗い路地裏。

人一人るのが一杯だろう。

夏焼さんは両手にゴミ袋を掲げていた。ゴミ袋の中には大量に紙屑がっていた。

俺が夏焼さんに近づくと足音で気づき、俺の方を向いた。

「なに?」

俺の顔を見て、とても嫌そうな表をした。

し時間ありますか?」

「……ちょっとだけなら」

意外に抵抗もせず、ゴミ袋をその場に置き俺の目をじっと見た。

「俺……獨自に調べてます。山岳の事故のこと。この寫真に載っていた四人目の人は夏焼あきらさんというかたでした。“なつやき”……変わった苗字ですよね。貴方の知り合いですよね?」

寫真を持ったまま近づいていき、目の前で夏焼さんに見せた。夏焼さんは寫真を奪うように取り、寫真を見ながらため息をついた。

「……俺のお父さん、もしくは山下さんに聞いたらわかることだと思うんですが」

二人とも自分から聞こうとは思わないが、ここはハッタリをかけて相手の反応を待った。

「ふーん、で?白咲さんはなんて言ってるの?」

「え?」

「なに、貴方。まさか白咲さんには言ってないの?」

なんでここで律の名前が出てくるんだ。

前のことといい、この人と律の間になにがあるんだ……?

「さっきも言ったんですが、俺一人で調べてるんです」

「前來た時は二人で調べてたじゃない。獨自で調べ出したってことは白咲さんのお父さんが悪いことをしたかもしれないから言えないんでしょ?白咲さんがもしかすると落ち込むかもしれないって言う同?」

「確証がないから言えないんです。繊細な問題だから曖昧に言いたくなくて」

「なによ。ただの友達にそんな気を使う必要なくない?」

律は“ただの友達”じゃない。家族みたいでとても大切な人だ。この人には絶対にわかるはずはない。

「前々から思ってたんですが、律に対する憎しみが強くないですか?律がなにをしたんですか?貴方に」

夏焼さんは下を向き、深い深いため息をついた。そして右口角を上げて俺をみた。

「いいわ、事故のことも白咲さんとの関係もぜーんぶ教えてあげる。ただし條件があるわ」

「なんですか?」

「白咲律君を貴方も一緒に殺してしいの」

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