《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》失いそうな俺達の友 ⑥
が込み上げすぎて、自分では支離滅裂な説明だったと思う。でもその言葉を汲み取って兄さんは理解を深めてくれていた。
「で、亡くなった人は夏焼さん?」
「そう。夏焼あきら。で、こっちが山岳部の事故の記事」
寫真を指差しながら兄さんに改めて説明をした。ふーん、と頷きながら新聞のコピーを読み始めた。
「やっぱり、その図書館司書かもしくは山下さんに聞いた方がいいんじゃないか?まぁ、聞いたじまともな人達ではなさそうだが」
ペラペラと頻回に新聞のコピーを捲っている。
文章を指でなぞるようにして読んでいた。
「大、お前や白咲さんはこのことを知ってどうするんだ?見たじ好奇心だけで突っ込むような案件ではないぞ」
「わかってる。でも律が知りたいって言ってたんだ。今まで信じていた家族の本當の顔が知りたいって。繋がりがあるかはわからないがあの車の事故が何故起きたのかも……」
「山岳の事故と通事故が繋がってるとは今は考えにくいが……。まぁ、ある程度覚悟して調べろよ。俺も協力するから」
俺は顔を上げ、兄さんを見た。
今まで死にかけていた目が生き返ったようにキラキラしていたと思う。
「わかりやす……。お前のためじゃないからな」
「律のためだよね、どっちでもいい。ちゃんと覚悟を決めて調べる。ありがとう!俺帰るわ」
「はいはい、めんどくさいな」
心がふっと軽くなったようにじた。兄さんに相談したことは間違いではなかった。
俺は一人じゃない。
なにかあれば助けてくれる人、相談できる人がいる。し前までは一人でも生きていけるそう思っていた。
でも今は違う。家族もいるし、友達もいる。
たった二人だけど信頼できて、頼れる大事な人達。
俺は一人じゃない。何故今まで気づかなかったのだろうか。
俺は家の玄関のドアノブを握った。
今まで隠れて々調べてきたけど、結果がどうであれ俺は律を信じなくちゃいけない。
しでも疑っていたから、コソコソしていたんだ。
俺はドアノブをゆっくり引き、扉を開けた。
「ただいま」
「おかえり」
律が俺を見た時にじた違和。明らかに空気が重い。そして、律は俺を睨みつけていた。
「駿、話があるんだ。座って」
「なに?」
俺は靴をぎ俺は律の近くに行った。その重い空気は隣に座る勇気を失い、立ったまま律が口を開くのを待った。
律は俺を見上げた。その目は涙が溜まっていた。
「駿、俺に隠していることあるよね?」
「え?」
「答えて」
その言葉とともに律の頬から涙が一粒流れた。
「どうしたんだよ」
「今日、駿がいない時に駿のお父さんが家に來た……」
- 連載中35 章
ハッピーエンド以外は認めないっ!! ~死に戻り姫と最強王子は極甘溺愛ルートをご所望です~
婚約者の王子とお茶をしていた時、突然未來の記憶が流れ込んできたフローライト フローライトは內気で引き籠もりがちな王女。そんな彼女は未來で自身が持つ特殊かつ強力な魔力に目を付けた魔王に誘拐されてしまう。 それを助けてくれるのが心根の優しい、今目の前にいる婚約者の隣國の第二王子、カーネリアン。 剣を取り、最強と呼ばれるほど強くなっても人を傷つけることが嫌いな彼は、フローライトを助けたあと、心を壊して死んでしまう。 彼の亡骸に縋り、後を追った記憶が蘇ったフローライトは、死に際、自分がもっと強ければこんなことにならなかったのにと酷く後悔したことも同時に思い出す。 二度と彼を失いたくないし、王子と自分の將來はハッピーエンド以外あり得ないと一念発起したフローライトは、前回とは全く違う、前向きかつ、バリバリ前線で戦う強すぎる王女へと成長を遂げる。 魔王になんか誘拐されるものか。今度は私があなたを守ってあげます! ※基本、両想いカップルがイチャイチャしつつお互いの為に頑張る話で、鬱展開などはありません。 ※毎日20時に更新します。
8 123 - 連載中517 章
どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
俺達が普通に何気無く生活していた時、突然俺達の世界に謎の建造物が現れた! その名は魔王城! そこには人ではない魔物が住んでいて、その魔物達が人間達を襲い混沌とした日常が訪れる……なんて事にはならずに俺達は何気無く普通の生活を送る。 なにもしてこないなら良いか、俺を含めた皆が安心していた時、俺の身にあんな事が起きるなんて想いもしなかった……。 この物語は俺が魔王に拐われ魔王城や色んな所でドタバタする、そんな話である。 ※ なろう、の作者、麥茶ライスさんがイラストを描いてくれました! 2話にあります、ありがとうございます。 ※表紙は、小説家になろう、の作者、麥茶ライスさんのイラストを使わせて頂いております。 ※この小説は、小説家になろうにも投稿しています。
8 59 - 連載中12 章
お願いだから別れて下さい!
俺、佐藤大雅(さとうたいが)は高校生になり、初めての彼女が出來た。 だけど、それは好きだからという訳ではなく 無理矢理だ。 俺には、他に好きな人がいる。 だから 「お願いだから別れて下さい!」
8 103 - 連載中50 章
ニート16歳の俺が、戀愛なんて間違っている
久々に、學校に行ったらクラスメイトから「おまえいたっけ?」といわれたけど久々だから仕方ないと思いつつ內心傷ついているのに誰も気が付いてくれなっかったけど、「やっほう、お久―」といわれて、(付き合いてぇぇえええ!!!)と思い俺は、、、、、
8 66 - 連載中67 章
奴ら(許嫁+幼馴染諸々)が我が家に引っ越してきたのだが…
春休みが終わり、高校生二年目が始まろうとするその日、父親が長期間海外で滯在する事になったことを聞かされた天坂 興。この日を境に許嫁、幼馴染諸々が引っ越して來て我が家がシェアハウス狀態に。 そして興は彼女たちの心を、自分の本心を知ることになる。果たして興はどんな答えを出すのか……。
8 153 - 連載中345 章
僕の姉的存在の幼馴染が、あきらかに僕に好意を持っている件〜
僕の幼馴染で姉的な存在である西田香奈は、眉目秀麗・品行方正・成績優秀と三拍子揃った女の子だ。彼女は、この辺りじゃ有名な女子校に通っている。僕とは何の接點もないように思える香奈姉ちゃんが、ある日、急に僕に急接近してきた。 僕の名は、周防楓。 女子校とは反対側にある男子校に通う、ごく普通の男子だ。
8 133