《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》失いそうな俺達の友 ⑧
この狀態で言い合いしても、お互い冷靜になれない。
「ちょっと、外に出るわ」
俺は自分から離れ、スマホだけを持ち外に出た。外に出ると行っても逃げるわけではない。俺は律の家が見える場所で腰掛石に座り、空を見上げた。
なんだろう……俺はやっぱり律から離れられない。約束したから……そんなんじゃなくて一緒にいて當たり前の存在になっている。
いい意味で張がなく、悪い意味でなあなあな関係になっている。
俺が律と関係を終わらせられないなら、関係を明確にしないといけない。俺と律は……“友達”……いや縁関係のない“家族”。俺はなくともそう思っている。
俺の本當の家族にはない、律との絆。普通に食事をし、普通に話して、遊んで。
楽しくて、嬉しくて、おしくて……
もうこれ以上の幸せはない。
だから……
「やっぱり律のそばにいたい」
そう強くじた。
律を脅かしたあいつ……。姉さんの言う通り今頃になって本當にき出した。
何故あいつは律の家を知っていたのか。
何故俺のいない時間帯を知っていたのか。
図書館司書が亡くなった夏焼さんの妻と知ってた。ということはなからずともあいつと亡くなった夏焼さんは淺い関係ではなくある程度知っている深い関係であったはずだ。
別にだから、なんだ?歳は違うとはいえ同じ職場で働いていたら仲良くなるだろう。別に悪いことではない。……駄目だ……報が増えただけで點々としすぎていてわからない。
律には申し訳ないが、俺がいなかった間なにがあったか聞いた方がいいかもしれない。
とその前に……
「もしもし」
『もしもし』
俺はスマホを取り出し電話をかけた。
「俺やっぱり帰るよ、律」
『なんで?離れるんじゃないの?』
「やっぱり俺は離れられない。律はは繋がっていないけど家族みたいなもんだし。また一緒に笑ってご飯食べたりしたい。あーでも帰る前にさ……」
俺は浮き立つ気持ちでその場に立った。
「お腹すいたー!!なぁ、すき焼き食べたいからすっごい高いおと野菜買って帰ろうかな」
なんて冗談混じりで言ってみた。
電話越しに『えー!!』とびっくりした律の聲が耳に響いた。またその聲を聞くといじめたくなってきて本當に高級なが食べたくなってきた。
「とびっきり高級の買ってくる」
『やめてやめて!今、金欠』
ほら、こうやって他ない會話が始まる。これだけで笑顔になれるし、幸せな気分になる。
律も実は電話越しで笑ってるのかな……なんて想像してしまう。
「ごめんな、々……」
『もういいよ、俺のこと考えてくれた結果でしょ?駿はそんな軽々しく行はしないってことは知ってるから』
「ありがとう」
優しすぎるよ、本當。
甘えちゃう。
々な大人を見て來たけど、俺は律みたいな心の広い大人になりたい。
「あ……俺、財布忘れたから帰っていい?」
『だろうね、早く帰ってらっしゃい』
今日から1日1話ずつ更新していきます。(16時予定)
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