《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》の繋がらない俺達 ②

“ここからは、白咲律目線で進めていく”

〜駿が帰宅する一時間前のこと〜

駿が學校に行くと、俺は朝から仕事部屋でアクセサリー作りをしていた。

お腹が鳴りだすお晝ごろ、集中力も切れ出した。

「お腹すいたなぁ」

キッチンに車椅子を進めると変な違和じだ。

なんともいえない空気。

誰もいないのに誰かがいるような恐怖

疲労からくる被害妄想だろうか?

気のせい、気のせい

そう自分に言い聞かせ首を橫に振った。

ガチャ

鍵が開く鈍い音が響いた。

今日は図書館に行くって言ってたのに早く帰ってきたな……と思ってドアを見ていた。

いや、あの人影は駿じゃない……。

駿じゃない……!?

怖い……が震えてかない。

ドアが完全に開くと俺はその人を見て恐怖で目を見開いた。

「人殺しの息子さんはどこですかー!?」

見間違いと思いたい。駿のお父さんが鍵を開けてってきた。駿が行った後、鍵を閉めたはずなのに……。

「ひぃ!!」

あの毆られた記憶が蘇る。忘れるはずはない。

なんで……なにがどうなっているかわからず怖恐れた。

も震えが止まらない。聲も出ない。

駿のお父さんは靴をぎ捨て、鍵を側からかけ俺のところに近づいて來た。

「前はどーも、運良く逃げれてよかったなぁ」

俺を汚いものを見るように見下ろす目。

怖い……怖い……

呼吸がれ、口に手を抑えると涙が勝手に流れ出て來た。

「なぁ、最近嫌なこと聞いてなぁ。聞いてくれるか?」

首が締まりそうなほど強くぐらを摑まれ、しおが浮いた。俺は口を必死に押さえて首を縦に振った。

「駿から聞いたんだよ。お前ら俺達の過去をほじくり返してるんだってなぁ!?せっかくお前達のためを思って緒にしてたのになにが知りたいんだ!?あぁ?」

俺を睨みつけ、濁った太く低い聲でび続けた。

「そんなに知りたいなら、教えてやろうか?!……あーでもタダじゃおしえてあげれねぇな」

握っていたぐらを雑に離し、俺は車椅子に當たり中に衝撃が走った。

「うぇ……ゴホッ」

ぐらを摑まれていたせいで首がし締まっていた。空気が吸えず苦しかったがやっと解放された。

「百萬……百萬用意したら教えてやるよ」

「そうやって、駿のお兄さんにもお金貰ってたんですよね?俺はお金なんか渡せれるわけない……」

「あ?」

駿のお父さんはまた俺に近づき、今度は治りかけている肋骨を両手で押さえて來た。

「かはぁ……!」

押さえつけらた衝で息が止まり、全に電気が走ったかのような痛みが頭を突き抜けた。

「や……やめて……」

濁った笑いが部屋中に響き渡った。なにがおかしいのか、なにを言っているかわけがわからない。肋骨を押さえてた手を離し、上から石を投げるような怒號が飛んだ。

「駿がな、俺に教えてくれたんだ。俺達は家族だからなんでも話し合ってるんだよ!!夏焼の嫁もな、俺と友達だから全部教えてくれるんだよ!!お前みたいにな、一人で孤獨なやつとは違うんだよ!!!」

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