《親のり人形は自らその糸を切ろうとしている》の繋がらない俺達 ③

俺には駿の家族に會うなって言っておきながら、自分は緒で會ってたってこと?

しかもを俺に相談なしで簡単にらしていたってこと?

裏切られた気分で涙が止まらなかった。

でもふと冷靜に考えた。

この話は駿のお父さんが話してることでもし噓なら?俺の心をわすための策略だったら?

俺は駿を信じるって決めたんだ。

「俺は駿を……駿を信じています!絶対そんなこと言うはずがない……!!」

「たかが數ヶ月一緒にいたからっていい気になるんじゃねぇよ!!舐めんなよ!!」

「貴方は何年も一緒にいて、駿のことなにもしらないじゃないですか!!」

「うっせー!!だまれぇえ!!」

耳が潰れそうなくらいの怒鳴り聲。

今は意識を保つのに必死だった。しでも気を緩めば意識が遠のきそうなくらいの恐怖

「お前なんて死ねばいいんだ……。お前の親父も人殺しで?お前も駿を奪って、まともな家族じゃねぇな、ここで土下座して謝れや」

また俺のぐらを摑むとそのまま宙を浮き、床に投げ飛ばされた。

やばい、このじ。

また、毆られるかもしれない……。

ヒューヒュー……

自分の呼吸がおかしくなってきたのをじた。投げ飛ばされただけなのに、が響いて痛い。そして、悔しい……!!なにも出來ないなんて悔しすぎる。

「次毆ってきたら、警察呼びます」

うつ伏せのまま深く呼吸ができないため、聲を張ることが出來なかった。駿のお父さんに屆くように必死に聲を張り上げた。

「あ?もう一回言ってみろや」

俺の顎を持ち上げ、睨みつけられた。

「前は駿のお父さんだからと思ってなにもしなかったけど、もう限界です……。これ以上なにかするなら警察を呼びます」

駿のお父さんは下を向きなにかブツブツ言っている。するといきなり哄笑しだした。

「お前、勘違いしてるかもしれないがお前を不幸にしたいのは俺じゃねぇ。俺は頼まれてんだよ、白咲律ってやつを見かけたら殺してくれって」

「え……?」

「俺は駿が帰って來てくれたらそれだけでいいんだよ。お前が死ねば、なにもかもがうまくいくだろ?駿も帰ってくるし、頼んだやつも幸せになるし」

俺が生きてて、そのせいで誰かが恨んでいて不幸になってるってことか……?本當に心當たりがない。

俺が呆然と考えていると、駿のお父さんはキッチンに行き包丁を取り出して來た。

そして俺の目の前で包丁を床に勢いよく刺した。すぐ目の前に包丁の歯が瞳に映し出された。

「さすがに、警察に行くのは無理だわ。自分で自分わ刺すことくらい出來るやろ?もうすぐ、駿も帰ってくるし俺は退散するわ」

なんで、駿のお父さんが帰宅時間を知ってるんだ。俺を見てニヤニヤしながら、玄関に行き靴をゆっくり履き始めた。

「次會った時はお前の死顔ってことだよな?楽しみにしておくよ。いいか、逃げるなよ。俺達はお前の居場所も行も全部把握してるんだからな」

玄関のドアが開かれ、駿のお父さんは消えた。

俺は駿のお父さんがこの場なら居なくなった安心と浴びせられた屈辱的な言葉が混じり悔しさで心が苦しくなった。

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